死亡説が囁かれていた元カナダ兵の狙撃手「ワリ」、生きていることが判明
元カナダ兵の狙撃手「ワリ」が死亡したとの噂が流されていたが、先日、本人がメディアのインタビューを受け、死亡説を一笑に付した。
ネット上で戦死の情報が出回る
「ワリ」は最強の狙撃手と噂され、先日ロシア軍と戦うために、カナダからウクライナに入国していた。
彼は家族の身元を保護するために「ワリ」と名乗っており、最長距離狙撃の記録を持っているとも言われている。
しかし数週間前からネット上で、「ワリがウクライナで戦死した」との情報が出回っていたそうだ。
「かすり傷一つ負っていない」
ロシアのソーシャルメディアサイト「VKontakte」に投稿された情報では、「ワリ」がマリウポリに到着した直後、ロシア軍に殺されたと主張していたという。
しかし先日、「ワリ」はカナダのメディア「CBC」のインタビューを受け、「まあ、私は生きていますよ」と笑いながら答えたそうだ。
Former Canadian Armed Forces sniper “Wali” says he was the last to learn of his own death in Ukraine. Spoke to him this am. He returned from battling Russian forces on the frontlines in the Kyiv region & learned about a Russian disinformation campaign declaring he was killed. pic.twitter.com/XTIbgemPGT
— Ashley Burke (@AshleyBurkeCBC) March 22, 2022
そのインタビューによれば、「ワリ」は、キエフの最前線でロシア軍と戦って1週間を過ごした後、3月21日にウクライナの安全な場所に退却したという。
また最前線にいた時には、周波数などによって位置が特定されるため、携帯電話を持っておらず、遠隔地の基地でも携帯の電源を切っていたそうだ。
「ワリ」はインタビューにおいて「確かに危険ではあったが、私は生きていた。かすり傷一つなかった」と答えている。
この死亡説はロシア側の偽情報の1つと考えられているが、噂を聞いた家族や見知らぬ人までもが連絡を取ろうとしたという。(了)
出典元:ABC net:Former Canadian forces sniper ‘Wali’ debunks Russian disinformation campaign that claims he died in Ukraine(3/24)