新型コロナの感染拡大で、巨大都市・上海市がロックダウン
中国では再び新型コロナウイルスの感染が拡大し、ついに大都市の上海市までロックダウンすることになった。
人口2500万人の都市
中国の金融都市・上海市は3月26日、新型コロナの感染拡大のために、人口2500万人の都市を封鎖する決定を下した。
上海市はこれまでも約1カ月にわたって、新型コロナの感染抑止に対処し、経済の不安定化を避けるため、ロックダウンに抵抗してきたという。
ただし26日には2678人しか感染しておらず、世界的な基準からしても決して多い数ではない。
しかしこの感染者数は、中国全体の半数を占め、上海市でもパンデミック以来の最も多い数字となったため、市当局がロックダウンを決断した。
2つのエリアに分けてロックダウン
上海市は、9日間にわたり、2段階に分けてロックダウンを実施する予定だという。
まず、3月28日から4月1日までは市の東側で封鎖が行われ、4月1日から5日までは西側で実施されるそうだ。
その際、公共交通機関は停止され、企業や工場は操業を停止するか、リモートで仕事をしなければならない。
これまで中国で新型コロナの感染が拡大した時は、省全体がロックダウンの対象になったが、今回上海はその高い人口密度のため、これまでに封鎖された最大の都市となった。
今後は、全住民に新型コロナの一斉検査が行われる予定で、ロックダウンを前に、人々が買いだめをするため、店のドアの外まで列をつくっていたという。(了)
出典元:BBC:Shanghai Covid: China announces largest city-wide lockdown(3/26)