ロシア軍により、ウクライナ軍がセベロドネツク郊外へ押し戻される
ウクライナ東部の重要都市、セベロドネツクでは依然、一進一退の攻防が繰り広げられている。
市の郊外に押し戻される
ルハンシク州のSerhiy Haidai知事によれば、セベロドネツク市と南部戦線の村で、ウクライナとロシア軍の激しい戦闘が繰り広げられているという。
そしてロシア軍の攻撃により、ウクライナ軍がセベロドネツク市の郊外に押し戻されたそうだ。
Haidai知事は、セベロドネツク市のほとんどがロシア軍の手中にあり、そこに取り残された市民を救出することはもはや不可能だとし、次のように述べている。
「我が軍は現在、再び街の郊外のみを支配している。しかし戦闘はまだ続いており、我が軍はセベロドネツクを防衛している。ロシア軍がこの街を完全に支配しているとは言い切れない」
ロシア軍が10倍の軍備を保有か
Haidai知事は、ウクライナ軍が「より優位な場所」まで退却することは可能だと認識しているが、兵士らは領土の隅々まで戦い抜くだろうと述べている。
また知事によれば、セベロドネツクに隣接する町、リシチャンスク(ルハンシク州)には、約1万5000人の民間人が残っていると推定されるという。
多くは高齢者だが、ロシアがこの地域に平和をもたらしてくれるのを待っている人も、一握りいるそうだ。
ロシア軍はセベロドネツクへの攻撃を強化しているが、ウクライナ国防省は、ロシア軍が同市の一部地域でウクライナ軍の10倍もの軍事装備を保有していると推定している。(了)
出典元:The Guardian:Ukraine forces pushed back to outskirts of Sievierodonetsk, say Donbas leaders(6/8)