ロシア軍がウクライナでポーランドの戦闘員、100人を殺害したと主張
ウクライナで行われている戦闘に、ポーランドの戦闘員も参加していることを、ロシア側が主張している。
ポーランドの武器も大量に破壊か?
ロシア軍は、ウクライナでの戦闘において、ポーランドの戦闘員が100人死亡したと明らかにした。
またロシア国防省によれば先日、ウクライナ東部ドネツク州の町、Konstantinovkaにあるメガテックス亜鉛工場を精密攻撃したという。
その際の攻撃により、ポーランド軍の戦闘機最大80機、装甲戦闘車両20台、グラッド多連装ロケット砲8基を破壊したと主張している。ただしこの被害の情報についても、正確には確認されていない。
※ロシア軍や国防省の情報はフェイクが多く、どれも信憑性に欠けるものばかりであるため、これらの発表についても鵜呑みにはできない。
「カティンの森」事件で多くが犠牲に
実は1940年には、ポーランド人2万5000人がソ連領内に連行され、警察によって虐殺された事件が起きている。
犠牲者の多くは反共産主義者と思われるポーランドの陸軍将校で、ソ連のスターリンの命令により、スモレンスクの市街地近くにある「カティンの森」で殺害されたという
ソ連は当初、この大量殺戮の責任を否定し、ナチスのせいにしようとしたが、結局1990年にその残虐行為を認めている。
しかし今回、ウクライナ侵攻に際して、ロシアのスモレンスク市は、犠牲になった人を追悼するために建てられた「カティン記念館」からポーランド国旗を撤去したという。
武器を支援してきたポーランド
ポーランドは2月にロシア軍が侵攻を開始して以来、ウクライナを支援。武器を提供し、ヨーロッパの国の中で最も多くのウクライナ人難民を受け入れている(約110万人)。
ただし今回、ロシアが主張するように、ポーランドの戦闘員が多くウクライナに入っているという正式な発表はない。
またロシアは現在、飛び地であるカリーニングラードへの輸送をリトアニアが停止していることを受け、「国益を守るために行動を起こす権利を有する」と警告している。(了)
出典元:METRO:Russia says it’s killed 80 Polish fighters in warning to Nato member(6/25)