一般販売向けソーラーカーが世界で初めて生産開始
ソーラーパネル(太陽光発電パネル)の電力で走るソーラーカーは、プロトタイプはいろいろ発表されていたが、一般向けに販売されてはいなかった。だが、ここに来て、オランダの自動車メーカーが一般市場向けソーラーカーの生産を開始した。
4~5人乗りの4ドアセダン
オランダのカーメーカー「Lightyear」は、ソーラーカー「Lightyear 0」の生産を正式に開始した。海外メディアによれば、同社は実用的なソーラーカーを生産する世界で初めての会社になるとのこと。
Lightyear 0には、計約5平方メートルのソーラーパネルが搭載されており、走行中も停車中も、太陽光発電によってバッテリーが充電される。
同社によれば、太陽光発電だけで1日約70km走ることができ、「充電器で充電することなく何ヶ月も運転できる」とのことだ。陽が差さない日が続けば充電が必要になるが、家庭用電源から充電でき、一晩の充電で約300km走れるそう。
スタイリングは空力特性の良い流線型。スポーツカーのように見えるが、4~5人乗りの4ドアセダン。
値段は3480万円
Lightyear 0の生産は、委託されたフィンランドのヴァルメト·オートモーティブ社が行っている。今のところ週に1台というスローペースだが、2023年の第1四半期には生産台数をアップする予定。
値段は1台25万5000ドル(約3480万円)。太陽光発電で節約したいという庶民向けでなく、地球環境に気遣う富裕層向けらしい。普通の電気自動車に充電する電気は化石燃料によって作られているので、比較するとソーラーカーの方がより環境に優しい。
Lightyear社はサイトでこのように宣言している。
6年間にわたる独自の技術開発で、Lightyear社は新しいカーメーカーとなるための壁を超えた。そして、今、革新的なテクノロジーで市場に参入する。
(了)
出典元:Good News Network:World’s First Solar Car Goes into Production – a 4 Passenger EV That Can Run on the Sun(12/7)
出典元:Lightyear:Lightyer 0 is in production