ロシア軍が停戦を破りウクライナを攻撃か?東部や南部、北東部でも被害
ロシア政府は先日、一時的な停戦を宣言したが、どうやらウクライナでは通常通りの攻撃が行われているようだ。
36時間の停戦のはずが…
ロシアのプーチン大統領は、ロシア正教のクリスマスにあたる1月7日に、ウクライナ各地の前線で一時的に停戦するよう命じた。
これにより1月6日の正午から1月7日の深夜(8日の午前0時)まで、36時間の停戦が実施されたと伝えられている。
しかしウクライナ側は、この停戦の期間もロシア軍が東部と南部の少なくとも7つの地域で攻撃を行い、少なくとも3人が死亡したと主張している。
ウクライナ各地で被害の報告
南部ヘルソン州のYaroslav Yanushevych知事によれば、6日にもロシア軍が39回に及ぶ砲撃を行い、ヘルソン市では住宅用の建物や消防署などが火災に見舞われたという。
これにより1人の消防士が死亡し、7人の市民が負傷したそうだ。
またウクライナ軍は、東部ドネツク州の町、バフムトでも6日の停戦期間中に、ロシア軍の砲撃が行われ、66歳の男性と61歳の女性が死亡、13人が負傷したと明らかにした。
さらに北東部ハルキウ州のOleh Syniehubo知事によれば、やはりロシア軍は攻撃を続けており、市民の犠牲者は報告されていないものの、住宅エリアや商業エリアの複数の建物が火災に見舞われたという。
東部のルハンスク州でもロシア軍の攻撃が行われ、Serhiy Haidai知事は停戦から最初の3時間で、ウクライナの陣地が14回も砲撃され、さらに集落に対しても3回攻撃が行われたと述べている。
英国防省「戦闘は通常レベル」
イギリスの国防省も、日々更新している情報において、クリスマス期間でも、ロシアとウクライナとの間では「通常レベル」で戦闘が行われていると報告している。
一方、アメリカ政府はイタリアに対し、ウクライナに防空システムを供与するよう求めたという。
イタリアの新聞「 La Repubblica」は、この供与について、アメリカの国家安全保障担当の大統領補佐官であるジェイク・サリバン氏と、イタリアの首相補佐官である Francesco Talo氏との会談において要請されたと報じている。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war, as it happened: Kyiv accuses Putin of breaking his own ceasefire(1/7)