ロシア国内の集合住宅で爆発、3人が負傷、ウクライナのドローン攻撃か?
3月26日、ロシア国内で爆発が起き、数人が負傷したと報じられている。
ロシア国内で3棟の集合住宅が爆発
ロシア国営のTASS通信によれば、この爆発は26日の午後、モスクワ州の南に位置するトゥーラ州のキレエフスク市で起きたという。
地元の緊急コールセンターの広報担当者は、次のように語っている。
「爆発は午後3時19分に発生し、2002年と2006年生まれの2人が負傷した。彼らは(飛んできた)破片で傷を負った。爆発はクレーターを残した。爆発は市街地内で発生した。爆発の原因はまだわかっていない」
この爆発により3棟の集合住宅が被害を受け、窓ガラスが割れたという。またこれとは別に、4つの家屋が被害を受けたそうだ。
その後、この爆発により3人が負傷したと報じられたが、命にかかわるケガを負った人は出ていない。
ロシアの法執行機関は、この爆発がウクライナのUAVドローン「Tu-141 Strizh」によるものだとし、その無人機には爆発物が詰め込まれていたとの見方を示した。下はその被害を映したと思われる動画。
More footage from #Tula region, 185 km from #Moscow.
The city of #Kireyevsk 💥 pic.twitter.com/UFPpL9DrsK— ✙ Albina Fella ✙ 🇺🇦🇬🇧🇫🇷🇩🇪🇵🇱🇺🇸🇨🇦🇦🇺 (@albafella1) March 26, 2023
ベラルーシへの戦術核配備に反発
一方、ロシアが隣国のベラルーシに「戦術核」の配備をすると表明したことを受け、ウクライナ外務省は、「国際安全保障システム全体」を損なうロシア政府の「別の挑発的な一歩」だと表現し、非難した。
また。ウクライナの国家安全保障・防衛評議会のオレクシ・ダニロフ書記は、ロシア政府がベラルーシを「核の人質」にしたと述べたという。
ウクライナ大統領補佐官のMykhaylo Podolyak氏も、プーチン大統領が核不拡散条約に違反し、「恐怖」戦術に頼っていると指摘している。
「アメリカも同盟国に配備している」
一方、ロシアのプーチン氏は国営テレビに出演し、ベラルーシのルカシェンコ大統領が以前から同国への戦術核兵器配備に関する問題を取り上げてきたと指摘。
「アメリカは何十年も前から戦術核兵器を同盟諸国に配備している」とし、「同様の措置を取ることでベラルーシと合意した」と述べたという。
また、核拡散防止条約には違反しない、との認識も示したそうだ。
しかしウクライナ側は、ベラルーシでの戦術核配備の計画に対し、国連安全保障理事会の緊急会合を招集するよう求めた。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: Russian plans for nuclear weapons in Belarus ‘dangerous and irresponsible’ – as it happened(3/26)
出典元:TASS:Two people wounded in blast in Tula region’s Kireyevsk(3/26)