米・CDCの調査で、高校生の約25%がLGBTQと判明
2021年のデータを基にした調査結果が、4月下旬、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)から発表された。それによると、アメリカの高校生のおおよそ4人に1人が、自分をLGBTQだと思っているそうだ。
アメリカ45州の152校で調査
アメリカ疾病予防管理センターが、若年層を対象に2年に1度実施している大掛かりな調査を集計したのが今回の結果だ。
調査対象はアメリカ45州にある152の高校の生徒1万7232人(14~18才)。彼らは無記名で、メンタルヘルスや性自認、麻薬や銃との関わりなどについての質問に答える。
性自認については、自分を「ゲイ」か「レズビアン」だと思う人は3.2%、「バイセクシャル」だと思う人は12.1%、「ゲイ、レズビアン、バイセクシャル以外の何か」と思う人は3.9%、そして「わからない」と答えた人は5.2%だった。
これら全員を否異性愛者(non-heterosexual)として分類すると、その割合は約25%になる。「わからない」と回答した人もここに含まれているので厳密には言えないのだが、否異性愛者=LGBTQと言っても構わないだろう。
成人人口に占める否異性愛者(ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、それ以外)の割合は約7%だそう。それと比較すると、学生の否異性愛者の割合は際立って多い。
LGBTQの容認が進む
若年層にLGBTQが多い理由について、オハイオ州立大学でセクシャリティーを専門に研究するMollie Blackburn教授は、メディアにこう話す。
「社会が(LGBTQを)認め、親たちもそれを認める。こうしたことが進んで来たからだと思います。それで子供たちも、自分がゲイであることを言いやすくなっているのです」
こうした傾向はアメリカだけの例外的なものだ、と保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」のJay Richard研究員は言う。例えばイギリスでは、自分をLGBTと認識する16~24才はわずか8%(イギリス国家統計局調べ)なのだそう。(了)
出典元:The Hill:1 in 4 high school students identifies as LGBTQ
(4/27)
出典元:MailOnline:Record one in FOUR high school students say they are gay, bisexual or ‘questioning’ their sexuality, official CDC data shows — double the amount in 2015(4/27)