ウクライナ軍がクリミア大橋にミサイル攻撃、ロシア側は撃墜したと主張
ウクライナ軍がクリミアとロシア領を結ぶ橋に、ミサイル攻撃を仕掛けたと報じられている。
誘導ミサイル3発を撃ち込む
ウクライナ軍は12日、「クリミア大橋(ケルチ橋)」に、ミサイルを3発撃ち込んだという。
この攻撃で使われたのは、誘導弾の「S-200」とみられるが、ロシア軍はケルチ海峡上空でミサイル2発を撃ち落とし、その後も1発を撃墜したと主張している。
橋に被害はなかったらしく、一時通行止めになったが、その後再開されたそうだ。
しかし撮影された動画には、「クリミア大橋」付近から白い煙が立ち込めている様子が映っていた。
ロシア側はこの煙について、ウクライナ軍のさらなる攻撃を抑止するために、煙幕として使ったと主張している。
Something big happening on the Crimean bridge. Officials announced that traffic over the bridge has been stopped pic.twitter.com/y8d2piYlZ2
— Pjotr Sauer (@PjotrSauer) August 12, 2023
クリミア半島にも20機のドローン攻撃
またウクライナ軍は、20機のドローンを使い、クリミア半島にある複数の標的を攻撃。
ロシア軍はそのうち14機を撃墜し、6機を電子戦により無効化したと主張している。
その後、ロシア外務省のザハロワ報道官は、ウクライナが民間施設を攻撃していると非難。これは「テロ行為」だとし、報復を誓ったという。
しかしその報道について、ウクライナの元高官であるOlexander Scherba氏は、先日ザポリージャ州にロシア軍がミサイルを撃ち込み、子供たちが脅える、恐ろしい動画を投稿した。
Давеча в Запорожье. pic.twitter.com/7axr8gkr9D
— olexander scherba🇺🇦 (@olex_scherba) August 12, 2023
また12日にもウクライナ南部のヘルソン州では、ロシア軍の砲撃やドローン攻撃により、70歳と72歳の男性が負傷している。
オデーサではビーチで遊泳が可能に
ウクライナ南部のオデーサでは、ロシア侵攻開始以来初めて、いくつかのビーチで、正式に遊泳が可能になったという。
これまでは海中の機雷や地雷などが、浜辺の近くに流れ着く危険性があるとして、地元当局は遊泳を禁止していたそうだ。実際に、海辺には数百個の地雷などが散乱していたとか。
このため今回は、海岸近くまで到達する可能性のある地雷を捕獲するための網を設置。ビーチは午前8時から午後8時まで開放されるが、空襲警報のサイレンが鳴り響くと閉鎖されるという。(了)
出典元:The Guardian:Ukraine fires missiles at Kerch Bridge connecting Crimea to Russia(8/12)