イスラエル軍が、ガザ地区で地上部隊の攻撃を拡大すると発表
イスラエル軍のスポークスマンは27日、地上部隊の攻撃を拡大させると明らかにした。
ハマス「地上で激しい戦闘が起きている」
イスラエル軍のスポークスマンであるDaniel Hagari少将は、記者会見で、イスラエル空軍が現在、ガザ地区にある「ハマス」の地下トンネルや施設に対し、広範囲に及ぶ空爆を行っていると明らかにした。
そして数日前からガザ地区内で歩兵部隊などが攻撃を行ってきたが、27日の夜から、地上軍が作戦を拡大させると明らかにした。
アメリカのメディア「PBS」の記者であるLeila Molana-Allen氏は、ガザ地区北東部の境界に向かう、イスラエル軍の大砲や兵士を乗せた車列を捉えた。
Convoys of Israeli soldiers and artillery pouring in on the northeastern corner of #Israel’s border with #Gaza tonight. Behind them, the relentless booms of outgoing airstrikes and artillery. pic.twitter.com/Sxk3noQ7UX
— Leila Molana-Allen (@Leila_MA) October 27, 2023
また「ハマス」の軍事部門である「アル・カッサム旅団」も、ガザ地区でイスラエル軍の地上侵攻に直面しているとし、「ガザ地区北部の町、Beit Hanounや中部の Bureij 付近において、激しい交戦が地上で起きている」と声明を発表した。
ガザ地区内で通信が途絶
さらにガザ地区では通信が途絶され、ジャーナリスト保護委員会(The Committee to Protect Journalists:CPJ)も、この報告に非常に驚かされたとし、次のように述べている。
「世界は、ガザ地区で起きている現実を知る窓を失いつつある。ニュース各社は、現地にいる記者たちと連絡が取れなくなっている。通信の途絶は、ニュースの途絶であり、情報の空白と共に重大な結果をもたらすだろう。恐ろしいプロパガンダや、誤情報や偽情報で満たされることにつながる」
イスラエル軍は、国際的なメディア「ロイター通信」や「AFP」に対し、ガザ地区で活動しているジャーナリストの安全を保障できないと伝えたという。
イスラエル軍は2社の通信社にあてた手紙において、「ハマスは故意に、ジャーナリストや市民の付近で軍事作戦を行う。またハマスの標的に対して、非常に激しい攻撃を行うため、周辺のビルにダメージを与える可能性がある。またハマスのロケットも誤射し、ガザにいる人々を殺す可能性がある」と述べたそうだ。
国連総会で「休戦」の決議案を採択
一方、国連総会では27日、イスラエルと「ハマス」との紛争に関する特別会合において、「人道回廊の設置」や「人道的な休戦」を求める決議案を、120カ国の賛成で採択した。
BREAKING: UN General Assembly ADOPTS resolution on “protection of civilians and upholding legal and humanitarian obligations” on the ongoing Gaza crisis
FOR: 120
AGAINST: 14
ABSTAIN: 45LIVE COVERAGEhttps://t.co/MOnKoTdNsb pic.twitter.com/WG68GaxMMV
— UN News (@UN_News_Centre) October 27, 2023
この決議案は、ヨルダンが提出し、採択に必要な投票全体の3分の2以上が決議案に賛成したことになる。
この決議案ではイスラエルとアメリカなど14カ国が反対し、日本やイギリス、ドイツ、イタリアを含む45カ国が棄権した。(了)
出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: Hamas says it’s ‘ready’ for Israeli ground invasion; UN general assembly calls for immediate truce(10/27)