豪華客船「クイーン・ビクトリア」で139人が体調不良、嘔吐や下痢で苦しむ
3週間に及ぶ豪華客船の旅の途中、乗客や乗員の多くが体調不良を訴える事態となった。
主な症状は下痢と嘔吐
その豪華客船とは、キュナード・ライン社の「クイーン・ビクトリア号」だ。
この船は1月22日にアメリカ・フロリダ州のフォートローダーデール港を出港。その後、サンフランシスコに向かい、2月12日にハワイのホノルルに到着する予定となっている。
しかしアメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、2月1日時点において、乗客123人、乗組員16人が航海中に体調不良を訴えたという。
主な症状には下痢と嘔吐が含まれるが、現段階で原因は分かっていない。
病気の乗客と乗組員を隔離
この船には合計1824人の乗客と967人の乗組員が乗っており、現在船会社と乗組員が対応計画に従い、病気の乗客と乗組員を隔離し、清掃と消毒を強化しているそうだ。
キュナード・ライン社も、胃腸疾患の乗客がいるとの報告を受けたと認めており、声明では「対策が効果を上げている」と述べている。
CDCによって報告された。クルーズ船での病気の蔓延は、今年に入って2回目。1月3日から1月12日にかけて運航した「セレブリティ・コンステレーション号」でも、乗客92人、乗組員8人を含む100人が体調不良を訴えた。原因はノロウイルスだったという。
また2023年には、クルーズ船内で14件に及ぶ病気の蔓延が報告されたが、そのほとんどがノロウイルスによるものだったそうだ。(了)
出典元:ABC News:139 passengers, crew sickened during gastrointestinal illness outbreak on Queen Victoria cruise: CDC(2/2)