南米のチリで大規模な森林火災、1600人が自宅から退避、99人が死亡
南米のチリで2月2日、大規模な森林火災が発生し、多数の犠牲者が出ている。
まだ200人が行方不明
森林火災が発生したのはチリ中部で、バルパライソ州の都市、ビニャ・デル・マール市では最も激しく燃えており、1931年に設立された植物園が焼失したという。
火災はビニャ・デル・マール市の東端から発生し、一部の人が家に閉じ込められ、その周辺地域では、200人が行方不明になっているそうだ。
またこの森林火災で少なくとも1600人が家を失い、少なくとも99人が死亡。そのうち32人の身元が確認された。(すでに122人が死亡したとの報道もある)
Incredible forest fire in Viña del Mar of Valparaíso province, Chile 🇨🇱
At least 51 people were killed and more than 395 missing. Saturday, Interior Minister Carolina Toha said there had been 92 fires as of noon, with 43,000 hectares (106,000 acres) burned across the country.… pic.twitter.com/vesJSbGh0P
— Disaster News (@Top_Disaster) February 4, 2024
04.02.24 Chile .. incêndios florestais no Chile. Várias regiões há evacuação em grande escala. O incêndio atingiu grandes cidades, como Viña del Mar. Até agora 46 pessoas morreram. O fogo consumiu mais de 40 mil hectares. Foi declarado estado de emergência no país. pic.twitter.com/TD8KJJktQ0
— Fe MacMillan (@EnjoyJourney22) February 4, 2024
8000ヘクタールを焼き尽くす
チリのガブリエル・ボリッチ大統領は2月3日、異常な高温や低湿度、強い風により、すでに8000ヘクタールの森林と都市部が焼き尽くされたと説明。さらに、火災の制御が困難になっていると述べた。
バルパライソ州のロドリゴ・ムンダカ知事は2月4日、火災の一部は意図的に引き起こされた可能性があると発言。その理由として、火災が4つの地点で発生し、同時に燃え上がったと説明した。
政府などは、被災地域の住民に対し、できるだけ早く自宅から避難するよう呼び掛けているが、同時に略奪を防ぐ取り組みの一環として、ビニャ・デル・マール市と近隣のキルプエ市、ビジャ・アレマナ市では外出禁止令が発令されたという。
チリ中部ではここ1週間、記録的な高温が続いており、南米西部でも過去2カ月にわたり、エルニーニョ現象により、干ばつと高温が引き起こされ、森林火災の危険性が高まっていたそうだ。(了)
出典元:The Guardian:At least 99 dead as authorities struggle to contain forest fires in Chile(2/4)