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南米のチリで大規模な森林火災、1600人が自宅から退避、99人が死亡

南米のチリで大規模な森林火災、1600人が自宅から退避、99人が死亡
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南米のチリで2月2日、大規模な森林火災が発生し、多数の犠牲者が出ている。

 

まだ200人が行方不明

 

森林火災が発生したのはチリ中部で、バルパライソ州の都市、ビニャ・デル・マール市では最も激しく燃えており、1931年に設立された植物園が焼失したという。

 

火災はビニャ・デル・マール市の東端から発生し、一部の人が家に閉じ込められ、その周辺地域では、200人が行方不明になっているそうだ。

 

またこの森林火災で少なくとも1600人が家を失い、少なくとも99人が死亡。そのうち32人の身元が確認された。(すでに122人が死亡したとの報道もある)

 

8000ヘクタールを焼き尽くす

 

チリのガブリエル・ボリッチ大統領は2月3日、異常な高温や低湿度、強い風により、すでに8000ヘクタールの森林と都市部が焼き尽くされたと説明。さらに、火災の制御が困難になっていると述べた。

 

バルパライソ州のロドリゴ・ムンダカ知事は2月4日、火災の一部は意図的に引き起こされた可能性があると発言。その理由として、火災が4つの地点で発生し、同時に燃え上がったと説明した。

 

政府などは、被災地域の住民に対し、できるだけ早く自宅から避難するよう呼び掛けているが、同時に略奪を防ぐ取り組みの一環として、ビニャ・デル・マール市と近隣のキルプエ市、ビジャ・アレマナ市では外出禁止令が発令されたという。

 

チリ中部ではここ1週間、記録的な高温が続いており、南米西部でも過去2カ月にわたり、エルニーニョ現象により、干ばつと高温が引き起こされ、森林火災の危険性が高まっていたそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:At least 99 dead as authorities struggle to contain forest fires in Chile(2/4)

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