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「ハマス」が新たな停戦案を提示、ネタニヤフ首相は却下、ラファへの侵攻を承認

「ハマス」が新たな停戦案を提示、ネタニヤフ首相は却下、ラファへの侵攻を承認
X_Eretz Israel

ガザ地区を実効支配するイスラム武装組織「ハマス」が、イスラエルに新たな停戦案を示した。

 

イスラエル軍の撤退と人質の交換

 

「ハマス」の関係者が語ったところによると、新たな停戦案は42日間続けられ。全体として3つの段階を踏むものだという。

 

まず第1段階は、イスラエル軍がガザ地区中部にあるサラー・アッディーン通りを越えて撤退し、現在避難しているパレスチナ人が自宅に戻れるようにすること。

 

そうすれば「ハマス」側は、イスラエル側が拘束している50人のパレスチナ人を解放するごとに、ガザ地区で人質となっているイスラエル軍の女性兵士(予備役)を解放するそうだ。

 

またイスラエルが拘束している700人から1000人のパレスチナ人を解放するのと引き換えに、「ハマス」側は人質となっている女性や子供、高齢者や病人を解放するという。

 

第2段階では、協議により恒久的な停戦を実現させ、その後「ハマス」側が、人質となっているイスラエル兵を解放する。

 

最終段階として、イスラエル側がガザ地区での包囲を終了させ、その後、破壊された町の復興計画を進めるというもの。

 

これまで「ハマス」は恒久的な停戦がなければ、人質の解放は行わないと明言していたため、今回の停戦案は「はるかに柔軟で、前向き」だと評価されている。

 

アメリカ・ホワイトハウスのジョン・カービー報道官(安全保障担当)も、「ハマス」の提案は、交渉担当者がここ数カ月議論してきた内容の「範囲内」であるとし、「楽観的」な見方を示した。

 

ラファへの地上侵攻を承認

 

しかしイスラエルのネタニヤフ首相は15日、「ハマス」の新しい停戦提案を「馬鹿げている」として却下したという。

 

またイスラエル首相官邸は、戦時内閣の会議において、ガザ地区南部のラファへの地上侵攻が承認されたと明らかにした。

 

そして現在、イスラエル軍が侵攻の準備を進めており、ラファにいる150万人以上のパレスチナ人の避難の準備もできていると述べたそうだ。

 

しかしアメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は15日、イスラエル側がラファに避難している150万人以上のパレスチナ人をどう移動させるのか、その計画は示されていないと指摘した。

 

民主党のチャック・シューマー上院院内総務(ユダヤ系アメリカ人)が先日、議会での演説でネタニヤフ首相を厳しく批判したが、バイデン大統領も彼の主張を支持。「良い演説をした」とし、「シューマー氏は、彼だけでなく多くのアメリカ人が共有する深刻な懸念を表明したと思います」と述べたという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Hamas puts forth proposal aimed at ending war(3/15)

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