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人間の皮で装丁された本、ハーバード大が表紙を除去

人間の皮で装丁された本、ハーバード大が表紙を除去
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約1世紀に渡って、アメリカの大学の図書館に置かれていた本の表紙が、先日除去された。

 

フランス人医師が装丁

 

その本とはフランス人の小説家、アルセーヌ・ウーセイ氏が書いた『魂の運命(Des destinées de l’âme)』だ。

 

この本は1879年に出版されたが、ハーバード大学に保管されていた本は、フランス人医師のLudovic Bouland氏によって、人間の皮で装丁されていたという。

 

『魂の運命』は1934年からハーバード大学に収蔵されていたが、先日、本から人間の皮が除去されたそうだ。

 

女性患者の遺体から皮膚を採取

 

ハーバード大学によると、この本は、魂と死後の世界についての考察が書かれており、巻内に挿入されたBouland氏の手書きのメモには「人間の魂についての本には、人間の表紙が付けられるのが当然だ」と記されていたという。

 

Bouland氏は、当時勤務していたフランスの精神病院で、女性患者の遺体から「同意なしに」皮膚を採取し、それを使い、本を装丁したそうだ。

 

今回、本から人の皮が除去されたのは、2022年の秋にハーバード大学運営委員会からの勧告を受けて、同大学のホートン図書館が見直した結果だとされている。

 

約10年前から除去するよう訴える

 

しかし著名な近世文学の研究者でハーバード大学卒業生のポール・ニーダム氏は、2014年6月にこの問題を提起。本から人の皮を取り除くよう求め、大学の新聞にも公開書簡を発表していたという。

 

ニーダム氏は図書館側に、人間の皮膚を丁重に切除し、きちんとした埋葬をするよう要請したという。

 

「大学側が最終的に声明を発表したことを、非常にうれしく思います。それは絶対に正しいことです」とニーダム氏は、取材に対して答えている。(了)

 

出典元:ABC News:Harvard removes book binding made from dead woman’s skin from library(3/29)

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