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ハメネイ師の写真を引き裂く…ネットに投稿されたイラン反政府デモの様子とは?

ハメネイ師の写真を引き裂く…ネットに投稿されたイラン反政府デモの様子とは?
Twitter/محمد مجيد الأحوازي

ウクライナの航空機が誤って撃墜されたことを受け、イラン各地で反政府デモが繰り広げられている。

 

「敵は政府!」「革命防衛隊はイスラム国だ!」

 

1月11日、イランの軍部はウクライナ国際航空の旅客機を、人為的なミスで撃墜したと発表。その後、首都テヘランを中心に北部のタブリーズや、南部のシーラーズ、西部にあるケルマーンシャーなどの街でも反政府デモが行われたという。

 

このデモは翌日の12日も行われ、街で政府を批判する人々の様子がネットにも数多く投稿されている。

 

 

デモに参加した人々は、イラン人も多く乗っていたウクライナの旅客機が墜落したこと、またイラク軍によって誤って撃墜されたこと、その情報を隠蔽していたことに対し怒っているそうだ。

 

テヘランにあるシャヒードBeheshti大学では、学生らが「政府はアメリカがやったと嘘をついた、私たちの敵はすぐそこにいた」と叫び、またイラン革命防衛隊と民兵組織をISISになぞられ、「お前らはイスラム国だ」と罵ったという。

 

司令官の写真が破られる

 

無論、この怒りの矛先はイランの最高指導者であるハメネイ師にも向けられ、彼の退陣を求めると同時に、ネットには街でハメネイ師の写真が引き裂かれる様子も投稿された。

 

 

さらに先日、アメリカ軍のドローン攻撃によって殺害され、多くの国民がその死を悼んだとされている革命防衛隊のソレイマニ司令官の写真も、街から取り外され、または破かれている様子も見られた。

 

 

逆にアメリカに対しては好意的で、多くのデモ参加者が路上に描かれたアメリカやイスラエルの国旗を避けて通る様子も撮影されている。

 

数人のデモ参加者が銃で撃たれた?

 

しかしこのようなデモに対して、当局は取締りを強めており、ネットにも治安部隊が催涙弾を放ち、それから逃げ惑う人々の様子も映っていた。

 

 

また7人のデモ参加者が何者かによって銃で撃たれたとの情報(未確認)もあり、テヘランの路上と思われる場所で血が流れ、数人が倒れている映像も投稿されている。(下の動画の閲覧にはご注意いただきたい)

 

 

イランでは昨年から大規模なデモも起きており、多くの人の命が奪われたと聞く。弾圧によって、これ以上犠牲者が出ないことを願う。(了)

 

 

出典元:The Guardian:Protests and teargas as Iran faces public anger over aircraft downing(1/12)

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