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ガザ地区北部で少なくとも28人のパレスチナ人が死亡、イスラエル軍の攻撃により

ガザ地区北部で少なくとも28人のパレスチナ人が死亡、イスラエル軍の攻撃により
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イスラエル軍は6月15日、ガザ地区北部を攻撃し、少なくとも28人のパレスチナ人が殺害された。(アイキャッチは南部ラファの様子)

 

北部のガザ市周辺を攻撃

 

パレスチナの通信社「Wafa」によれば、イスラエル軍は15日にも、北部のガザ市南西部の数カ所に攻撃を開始したという。

 

イスラエル海軍の艦艇が、ガザ市のタル・アル・ハワ地区と、Sheikh Ajlin地区へ攻撃を加え、さらにイスラエル軍の車両も、同地区に激しい砲撃を加えたそうだ。

 

またイスラエル軍はガザ市東部にある住宅に対しても、戦闘機による空爆を行い、これにより乳児1人を含む少なくとも19人のパレスチナ人が殺害され、50人が負傷した。

 

この一連の攻撃で、少なくとも28人の死亡が確認されたという。

 

イスラエル軍が2人の漁師を射殺

 

またユニセフ(国連児童基金)の関係者の証言によれば、イスラエル軍は2人の漁師を射殺し、医療措置も妨げたという。

 

ユニセフのスポークスマンであるジェームズ・エルダー氏と国連機関の医師や救急隊員は、2人の漁師が歩いて逃げ、浜辺で射殺されるのを目撃したと語っている。

 

エルダー氏らはすぐにイスラエル軍に連絡し、漁師たちに医療処置を施す許可を求めたが、それは拒否されたそうだ。エルダー氏は、次のように語っている。

 

「私は漁師たちを見ていました。彼らは前職では、おそらく弁護士やエンジニアだったのでしょう。彼らはそれぞれ1つの漁網を持ち、家族のために数匹の魚を捕まえようとしているだけでした。そこへ突然、イスラエルの戦車が検問所からやってきたのです」

 

その後、2人の漁師は射殺され、やがて仲間の漁師が遺体袋を持って、浜へ降りて行ったという。

 

イスラエル兵8人が死亡

 

一方、イスラエル軍にも犠牲者が出ており、6月15日には「ハマス」による待ち伏せ攻撃を受け、8人の兵士が死亡した。

 

「ハマス」の「カッサム旅団」によれば、ガザ地区南部のラファへイスラエル軍が侵攻を続ける中、西部のタル・アス・スルタン地区で、軍用車両の待ち伏せ攻撃を行ったという。

 

「カッサム旅団」の戦闘員は、イスラエル軍の軍用ブルドーザーにRPG(ロケットランチャー)を発射。数名のイスラエル兵を死傷させ、その後救援に来たイスラエル軍の車両も攻撃し、乗員全員が死亡したそうだ。

 

複数の国が平和維持活動に前向き

 

インドネシア政府はすでに、国連の要請があれば、ガザ地区での平和維持活動のために、部隊を派遣させる用意があると述べていたが、さらにオーストラリアとシンガポールの軍隊も平和維持活動に意欲を見せたという。

 

インドネシアのプラボウォ次期大統領は6月1日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議で、ガザ地区での停戦実施に向け、インドネシアは必要に応じて平和維持部隊を派遣すると表明していた。

 

さらにインドネシア軍のアグス・スビヤント司令官は6月14日、オーストラリアとシンガポールの軍隊が、ガザ地区での国連平和維持活動に参加することに意欲的であると述べた。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: 28 killed in Israeli attack on homes(6/15)

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