ギリシャのサントリーニ島に非常事態宣言、M5.2の地震を観測
ギリシャのサントリーニ島周辺では、先週から数多くの地震が発生しており、ついに政府は非常事態を宣言した。
最も強い揺れを観測
サントリーニ島周辺では2月5日の夜、マグニチュード5.2の地震が発生。これまでで最も強い揺れを観測したという。
これを受け、サントリーニ島の市長は、政府に対し、非常事態を宣言するよう要請。2月6日には、正式に非常事態が宣言された。
サントリーニ島周辺では先週から、推定7700回の地震が観測されており、さらに地震活動が活発になるのか、懸念が広がっていたそうだ。
すでに1万2000人以上が避難
先週末に地震が発生して以来、1万2000人以上の人々が船や飛行機で避難しており、サントリーニ島に残っている観光客はほとんどいないと考えられている。
実際、サントリーニ島の丘の上にある最大の集落は、2月6日までにゴーストタウンのようになり、店は閉まり、狭い通りは崖崩れの恐れがあるため、警察によって封鎖されたという。
Santorini has experienced over 550 earthquakes since the weekend, with the strongest at 4.9 magnitude. More than 6,000 residents have evacuated, and experts warn that seismic activity may persist. The island, which usually hosts millions of tourists, is now deserted, with… pic.twitter.com/LJ9WUbN3iR
— GeoInsider (@InsiderGeo) February 4, 2025
サントリーニ島で過ごし、6日にアテネに戻ったニューヨーク在住のキャサリン・ウィルソンさんは、次のように語っている。
「昨夜(5日)の地震以来、雰囲気は確実に変わりました。初めて、滞在していたホテルの経営者など、地元の人々が取り乱すのを見ました。間違いなく、地震が観光業に長期的な影響を与えるのではないかとの懸念があります」
地震が観測されてから、すでに島には救助隊も派遣されており、また今後、不安を鎮めるためか、ソーシャルワーカーや心理学者がサントリーニ島に派遣されるという。(了)
出典元:The Guardian:State of emergency declared on Santorini after earthquakes shake island(2/6)