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カリフォルニア州の地震で、園内にいた大人のゾウたちが子供を守る【動画】

カリフォルニア州の地震で、園内にいた大人のゾウたちが子供を守る【動画】
YouTube/San Diego Zoo

先日、アメリカのカリフォルニア州で地震が発生したが、その際、ゾウたちの興味深い行動が観察された。

 

ゾウ達がM5.2の地震に反応

 

カリフォルニア州南部では4月14日、マグニチュード5.2の地震に襲われ、人々はしゃがんだり、身を隠したりしたという。

 

そしてカリフォルニア州の町、エスコンディードにある「サンディエゴ動物園サファリパーク」も地震で揺れ、園内にいたゾウたちが反応したそうだ。

 

「San Diego Zoo Wildlife Alliance」によると、地震が起きた時、3頭の大人のゾウ(メス)は周囲を見回し、すぐに団結して7歳の子ゾウ「Zuli」と「Mkhaya」の周りに集まり、守る姿勢をとったという。その様子がこちら。

 

大人が子供を守る「警戒サークル」

 

専門家によれば、この行動は「警戒サークル」と呼ばれており、メスのゾウが脅威を察知した際に見せる反応だという。

 

ニューヨーク州のハンター大学で、ゾウの行動を研究する心理学准教授、ジョシュア・プロトニック氏は次のように語っている。

 

「ゾウは非常に社会的な動物で、互いに助け合います。ゾウたちは群れをなし、大人のゾウは外側を向き、若いゾウを真ん中に押し込むのです」

 

プロトニック氏によると、互いを守ろうとするこの本能こそが、危険が迫った際に団結するゾウの戦略であり、こうした迅速で協調的な反応は、ゾウの複雑な社会性を物語っているという。

 

またプロトニック氏は、タイの海岸に大津波が到達する前にゾウが反応し、他のゾウと共に高台へ退避したという逸話も聞いたことがあるそうだ。

 

しかしゾウたちが脅威をどのように解釈しているかについては、まだ多くのことが分かっていない。(了)

 

出典元:NPR:When an earthquake struck San Diego, these elephants formed an ‘alert circle’(4/15)

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