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イスラエル軍、ガザ地区南部で複数の空爆を実施、少なくとも25人が死亡

イスラエル軍、ガザ地区南部で複数の空爆を実施、少なくとも25人が死亡
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イスラエル軍は連日、ガザ地区を空爆し続けており、4月16日にも数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

3月18日以来、1652人が死亡

 

現地の報告によれば、イスラエル軍は16日、ガザ地区南部のハンユニスにある難民キャンプの西部で、ドローンによる空爆を実施、これによりパレスチナ人2人が死亡、7人が負傷したという。

 

同じくハンユニスの町、Abasan al-Kabiraの東部でも、2回の空爆を行ったそうだ。

 

ガザ地区中部のDeir el-Balahでも、1回の空爆で少なくとも2人のパレスチナ人が死亡、3人が負傷したという。

 

また北部のガザ市東部にあるTuffah地区でも、女性ジャーナリストのファティマ・ハスネ氏の自宅が空爆され、彼女と親族を含む10人が殺害された。

 

これらの一連の攻撃により、ガザ地区全体では16日の早朝から、25人のパレスチナ人が死亡したそうだ。

 

また15日にも、夜明けから15人が死亡しており、ガザ地区南部のアル・マワシ地区にあるクウェート野戦病院では、イスラエル軍の攻撃により、少なくとも医療従事者1人が死亡、9人が負傷した。

 

パレスチナ保健省によれば、イスラエルが3月18日に停戦を破って以来、1652人のパレスチナ人が死亡し、4391人が負傷したという。

 

また2023年の10月以来、ガザ地区では210人以上のパレスチナ人ジャーナリストと、メディア関係者がイスラエル軍の攻撃で死亡している。

 

イスラエル国防相「支援物資を搬入させない」

 

ガザ地区では3月2日から約6週間以上にも渡り、人道支援物資の搬入をイスラエル軍が阻止しており、食料や医薬品、その他の重要な物資が不足している。

 

支援機関は、本格的な飢餓の蔓延を懸念しており、すでに栄養失調や病気が広がり、さらに患者が急増する恐れがあるという。

 

そんな中、イスラエルのカッツ国防相は4月16日、いかなる人道支援物資もガザ地区に搬入させないと断言。このような封鎖は、「ハマス」への圧力強化の一環であると述べた。

 

ガザ地区にイスラエル軍が無期限に駐留

 

またイスラエルのカッツ国防相は16日、イスラエル軍が占領したガザ地区の「安全地帯」に無期限に留まると発表した。

 

現在、「ハマス」は、エジプトとカタールの仲介者を通じ、パレスチナ自治政府に伝えられたイスラエルの最新の停戦案を検討しているが、カッツ国防省の発言を受け、「ハマス」の代表は「いかなる停戦合意にも、戦闘の恒久的な終結とイスラエル軍のガザ地区からの撤退が含まれるべきだ」と述べたという。

 

そもそも今年の1月に発効した停戦協定では、第2段階でイスラエル軍のガザ地区からの完全撤退と、恒久的な紛争終結に向けた協議が含まれていた。

 

このカッツ国防相の発言は、イスラエル国内でも批判されており、特に人質の家族を支援している「人質・行方不明家族・囚人フォーラム」本部は、声明で次のように述べた。

 

「彼ら(イスラエル政府)は誘拐された人々を、最優先にすると約束した。しかし実際には、イスラエル政府は誘拐された人々よりも領土を奪取することを選んでいる。偽りの約束とスローガンはもうやめるべき時だ。戦争を継続しながら、同時に全ての人質にされた人々を解放することは不可能だ。唯一の実現可能な解決策は、戦闘終結を犠牲にしてでも、合意の一環として全ての人質を解放させることだ」

 

イスラエルの新聞「ハアレツ」紙によると、イスラエルの元警察署長や刑務所の元所長を含む200人以上の元警察官も、人質を取り戻すことを最優先にすべきとする書簡に署名したという。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israeli attacks kill 13 in Gaza; hospitals overwhelmed(4/15)

出典元:Aljazeera:LIVE: Hamas says no ceasefire if Israel does not withdraw from Gaza(4/16)

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