カリフォルニア州の動物園が、可愛いクモザルの赤ちゃんを保護

アメリカで今月、麻薬取締局によって発見されたクモザルの赤ちゃんが、カリフォルニア州の動物園に運ばれ、保護された。
生後18カ月の赤ちゃん
カリフォルニア州のオークランド動物園によれば、5月8日に、ソラノ郡保安官事務所が発令した麻薬関連の捜索令状に基づき、飼い主からメスのクモザルが引き取られたという。
このクモザルはまだ生後18カ月の赤ちゃんで、その後オークランド動物園に渡され、「ヴィオレッタ」と名付けられたそうだ。
そして「ヴィオレッタ」は動物園のケアスタッフによって獣医病院に搬送され、身体検査を受けて、健康状態が良好だと判断された。
On Thursday, we assisted with the rescue of a female spider monkey, who was surrendered by her owner during a narcotics-related search warrant in Vallejo.
Our vet hospital staff is beginning to care for her, and gave her a name: Violeta.
Full story:https://t.co/VBBbXrA0aZ pic.twitter.com/p0TqGOM7xC
— Oakland Zoo (@oakzoo) May 12, 2025
CTスキャンや血液検査を行う予定
また獣医病院のスタッフは「ヴィオレッタ」にカルシウム剤を投与し、紫外線療法を開始。今週には、CTスキャンや血液検査など、より詳細な身体検査を行う予定だとされている。病院側は次のように説明している。
「動物病院のスタッフは、ヴィオレッタの健康状態全般を確保するための対策を講じています。(略)ヴィオレッタには様々な果物や野菜を含む健康的な食事を与えており、病的な骨折のリスクを最小限に抑えるミルクも飲んでいます」
クモザルは、主に生息地の喪失、狩猟、そしてペット取引によって絶滅の危機に瀕しているという。しかも赤ちゃんが捕獲される際には、母親や家族が銃で撃たれ、木から落下し、負傷している場合があるそうだ。
そしてペットとして取引されると、これらの動物は、適切な食事を与えられず、他のサルとの社会化が行われないことも多く、生涯にわたる心身の健康問題につながる可能性があると言われている。
「ヴィオレッタ」が回復した後、オークランド動物園はカリフォルニア州魚類野生生物局などと協力し、認定動物園または保護区で適切な飼育場所を見つけ、他のクモザルの群れの中で成長できるよう支援する予定だという。(了)
出典元:INDEPENDENT:Meet Violeta! Oakland Zoo helps rescue adorable endangered spider monkey after drug bust(5/13)