イスラエル軍、ガザ地区への爆撃を強化、過去24時間で89人を殺害

イスラエル軍は8月12日、ガザ地区への攻撃を強化させ、数多くのパレスチナ人が殺害された。
北部ガザ市への空爆が激化
ガザ地区の民間防衛隊によれば、ネタニヤフ首相率いる極右内閣が、戦闘拡大の計画を承認してから3日後、イスラエル軍による北部ガザ市への空爆が激化したという。
8月12日には、北部ガザ市のザイトゥーン地区やSabra地区の住宅街が狙われ、イスラエル軍からの非常に激しい空爆を受けたそうだ。
地元の住民は、「戦車が家屋に砲弾を発射し、数軒の家屋が被弾しました」とも述べている。
ガザ地区北部のジキム国境検問所では、食料配給を待っていた15人以上のパレスチナ人が殺害されたという。
またガザ地区南部のハンユニスでは住宅1軒が狙われ、夫婦と子供を含む5人が死亡。近隣のアル・マワシ地区にあるテント村への空爆で、4人が死亡したそうだ。
8月12日には、ガザ地区全域で過去24時間に、少なくとも89人のパレスチナ人が殺害され、2人の子供を含む5人が餓死したと報じられている。
24カ国の外相が声明
イギリスとオーストラリア、フランス、スペイン、日本を含む24カ国の外相と、EUのカヤ・カラス外務・安全保障政策上級代表は8月12日、イスラエル政府に対し、人道支援物資の即時搬入と、ガザ地区で人道支援団体の活動を許可するよう求めた。
彼らは声明で、「ガザ地区における人道的苦しみは、想像を絶するレベルに達している。飢餓を食い止め、逆転させるには、今こそ緊急の行動が必要だ」と述べた。
しかしイスラエルのネタニヤフ首相は8月12日の夜、イスラエルの放送局「i24NEWS」に対し、「我々はパレスチナ人を追い出しているのではなく、立ち去ることを許可している」と述べ、パレスチナ人をガザ地区から撤退させる可能性を改めて示唆したという。(了)
出典元:The Guardian:Israel intensifies bombing of Gaza, killing 89 Palestinians in 24 hours(8/12)