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トランプ氏が首都に州兵を派遣、市長は権威主義的な圧力だと反発

トランプ氏が首都に州兵を派遣、市長は権威主義的な圧力だと反発
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アメリカのトランプ大統領は先日、首都のワシントンD.C.に州兵の派遣を命じ、8月12日には州兵が街頭に姿を現し始めたという。

 

州兵800人、連邦警察官500人を派遣

 

トランプ氏は8月11日、ワシントンD.C.を含む都市で犯罪が増加していると主張し、州兵と連邦警察の派遣を命じた。

 

この命令により、州兵800人に加え、連邦法執行官500人が派遣されることになったという。

 

ワシントンD.C.のミュリエル・バウザー市長(民主党)は、同市の犯罪が制御不能になっていることを否定しており、今回の部隊派遣は「権威主義的な圧力」だと批判した。

 

しかしトランプ大統領は、民主党が多数派を占めるニューヨークとシカゴにも同様の部隊派遣を示唆している。

 

実際のデータでは犯罪は減少

 

トランプ氏は、ワシントンD.C.を含む都市で犯罪が増加していると主張しているが、ワシントンD.C.首都圏警察(MPDC)が発表した統計によると、暴力犯罪は2023年にピークを迎えた後減少し、2024年には過去30年間で最低の水準に達したという。

 

また2025年の暫定データでも、暴力犯罪は引き続き減少しており、今年は2024年の同時期と比較して暴力犯罪が26%減少し、強盗は28%減少しているそうだ。

 

ホワイトハウスのリービット報道官によると、8月11日の夜には、殺人や銃器関連犯罪、麻薬取引、わいせつ行為、ストーカー行為、無謀運転などで、連邦捜査官が23人を逮捕したという。その上で報道官は、次のように語った。

 

「これはほんの始まりに過ぎない。トランプ政権は、今後1カ月間、ワシントンD.C.で法律を破り、公共の安全を損ない、法を遵守するアメリカ国民を危険にさらす、あらゆる暴力犯罪者を容赦なく追及し、逮捕する」(了)

 

出典元:BBC:National Guard troops appear in Washington DC as mayor rejects Trump’s ‘authoritarian push’(8/13)

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