米共和党の極右議員、ガザ地区でのアメリカの関与を批判

トランプ支持者で、極右議員のマージョリー・テイラー・グリーン氏は、ガザ地区の人道危機をジェノサイドと表現した。
米がイスラエルの軍事行動に加担
ジョージア州選出のグリーン下院議員は8月23日、「X」への長文の投稿で、イスラエルのハマスに対する戦争は正当化されるものの、ガザ地区の民間人の苦しみは正当化されないとし、次のように投稿した。
「ガザ地区の罪のない人々は、10月7日にイスラエルの罪のない人々を殺害したり、誘拐したりしたわけではない。私たちが10月7日の犠牲者とその家族に声を上げ、同情を示したように、どうしてアメリカ人が声を上げ、ガザ地区の罪のない人々や子供たちに同情しないでいられるというのか?」
さらにグリーン議員はイスラエルに対するアメリカの財政支援と軍事支援をこの紛争と結びつけ、「それは全てのアメリカ人の納税者が、イスラエルの軍事行動に加担していることを意味する」と主張し、次のように投稿した。
「私は、自分が全く関係のない外国の戦争のために、外国で外国人が虐殺されたことの代償を払いたくありません。そして、私はこの件について沈黙するつもりはありません」
ユダヤ人の極右インフルエンサーが批判
これに対し、極右インフルエンサーのローラ・ルーマー氏がほぼ即座に反応を示し、グリーン下院議員を激しく非難した。
ルーマー氏はユダヤ人で、先日、トランプ政権に対し、ガザ地区で負傷した子供たちのアメリカへの入国を停止するよう請願し、国務省は8月16日、全面的な調査を行う間、ガザ市民へのビザ発給を全面停止すると発表した。
一方、同じくユダヤ人であるバーモント州選出の上院議員、バーニー・サンダース氏は、かねてからアメリカ製の武器販売を禁止する決議を推進してきており、ガザ地区での人道危機に対する懸念を一貫して表明してきた。
そのサンダース上院議員も8月23日、「X」において、次のように投稿した。
「はっきりさせよう。トランプ大統領にはパレスチナ人の飢餓を終わらせる力がある。それなのに、彼はこの飢餓が広がるのを、ただ見ているだけだ。もうたくさんだ。ネタニヤフの戦争機構に、これ以上アメリカの納税者のお金を使うのはやめよう」
ガザ地区では8月24日もイスラエル軍の攻撃により、少なくとも51人のパレスチナ人が殺害され、そのうち27人が北部のガザ市で殺され、24人が支援物資を求めている中で銃撃され死亡したという。
またガザ地区の保健当局は、さらに8人が飢餓や栄養失調により死亡したと明らかにしている。(了)
出典元:The Guardian:Marjorie Taylor Greene joins Bernie Sanders in urging US to end Gaza famine(8/23)