Switch news

知っておきたい世界のニュース

アフガニスタンの地震で死者が2200人超、さらにM6.2の地震も発生

アフガニスタンの地震で死者が2200人超、さらにM6.2の地震も発生
X_Khalid Zadran

アフガニスタン東部では8月31日に地震が発生してから、犠牲者が増え続けている。

 

南東部でもM6.2の地震が発生

 

アフガニスタンを統治しているタリバンの報道官は9月4日、31日に東部で起きたマグニチュード6.0の地震により、死者数が2205人に上ったと明らかにした。

 

しかも大きな余震も続いており、9月2日にはマグニチュード5.5の余震が発生。落石でさらに多くの道路が寸断されたため、パニックを引き起こし、救助活動が中断されたという。

 

また9月4日の夜にも、マグにチュード6.2の地震がアフガニスタン南東部を襲い、被害状況は現在も明らかになっていない。

 

木造や日干しレンガの家が倒壊

 

最初の地震は8月31日の深夜頃に発生し、アフガニスタン東部の山岳地帯と辺鄙な地域を襲い、村々が瓦礫の下敷きになったという。

 

特に被害が大きかったのは東部のクナル州で、建物の約98%が損傷または破壊され、多くの犠牲者が出たと言われている。

 

この地域では、多くの家屋が木造や日干しレンガで建てられており、地震に対して非常に脆弱だったそうだ。

 

しかも険しい山岳地帯が救援活動を妨げており、タリバン当局はヘリコプターを派遣し、軍の特殊部隊を空中投下して、生存者の捜索と救助活動を行っている。

 

ただ他の救援活動員は、地滑りや落石で孤立した村々にたどり着くまで、何時間も歩いたと報告しているという。

 

国内で支援が不足

 

救助・救援活動は、国際援助資金や国内への物資の流入不足によって阻害されているそうだ。

 

またタリバンが2021年に権力を奪還し、強硬な宗教法を施行し始めたことで、NGOや支援団体の活動が困難になり、撤退するなどして、支援が急激に減少していた。

 

支援機関によれば、これまでに約8万4000人が被災しており、負傷者のケアや、家を失い、食料や水も手に入らない数万人の住居確保のために、人員と物資を緊急に必要としているという。(了)

 

出典元:The Guardian:Third earthquake hits Afghanistan as death toll rises above 2,200(9/4)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top