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イスラエル軍が再びガザ地区に激しい空爆、25人のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍が再びガザ地区に激しい空爆、25人のパレスチナ人が死亡
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停戦中であるにも関わらず、イスラエル軍はガザ地区へ激しい空爆を行い、数多くのパレスチナ人が亡くなった。

 

25人が死亡し、77人以上が負傷

 

イスラエル軍は11月19日、ガザ地区北部のガザ市や、南部のハンユニスなど複数地点で、激しい空爆を行った。

 

民間防衛隊の発表によれば、ガザ市東部のZeitoun地区にある建物がイスラエル軍の攻撃を受け、女性1人と子供1人を含む、パレスチナ人家族5人が全員死亡したという。

 

ガザ市東部のシュジャイヤ地区の交差点付近でも、イスラエル軍の無人機が人々に発砲。1人が死亡、数十人が負傷したそうだ。

 

同じくシュジャイヤ地区の住宅もイスラエル軍の戦車による砲撃を受け、1人が死亡、数人が負傷したという。

 

またイスラエル軍は、ハンユニスの西部にあるUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の建物も空爆。これにより建物内にいた3人が死亡し、数人が負傷したそうだ。

 

ガザ地区の保健当局は11月19日、イスラエル軍のガザ地区全域への攻撃により、少なくとも25人が死亡し、77人以上が負傷したと明らかにした。

 

イスラエル軍は19日早朝、ガザ地区南部のハンユニスで、「ハマス」の戦闘員が部隊に向けて発砲したと主張、複数回の空爆で報復したと発表した。

 

しかし「ハマス」の発砲により、イスラエル軍の兵に死傷者は出ておらず、イスラエル側はこれまでも同じ主張を繰り返し、停戦中であるにもかかわらず空爆を行い、すでに約280人のパレスチナ人が殺害されている。

 

レバノン南部も空爆し14人が死亡

 

一方、イスラエル軍は停戦中であるにもかかわらず、レバノンも攻撃し続けている。

 

11月18日には、イスラエル軍がレバノン南部の町、Ein el-Hilwehにあるパレスチナ難民キャンプを空爆。13人が死亡した。

 

地元住民によると、この攻撃で殺害されたのは、主に運動場で遊んでいた子供たちだったという。

 

 

またイスラエル軍は18日、レバノン南部の町、Bint Jbeiでも車両を攻撃し、1人が死亡した。

 

さらにイスラエル軍は19日早朝にも、レバノン南部の町、Aynataを空爆。住宅街にある住宅1棟が狙われ、周辺の家屋に被害を与えたという。

 

国連安保理の決議を拒否

 

国連安全保障理事会は11月17日、アメリカのトランプ大統領によるガザ地区の和平に関する20項目の計画を支持する決議案の採決を行い、アメリカ、イギリス、ソマリアなど13カ国の賛成多数で採択した。

 

この和平案には、統治委員会の設立や、ガザ地区に展開する国際安定化部隊(ISF)の創設などが含まれ、すでに複数の国がISFへの参加を申し出ているという。

 

しかし「ハマス」側は11月18日、各派閥と共に共同声明を発表し、今回の国連安全保障理事会の決議を拒否。「アメリカが主導する取り組みは、パレスチナ国民の意志の外で、現場で物事が決められていく枠組み」だと非難した。

 

またISFについても「現在の提案形態では、ISFが一種の押し付けがましい行政機関となり、パレスチナ人の自決権と、自らの問題を管理する権利を制限する現実を再現することになる」と述べたという。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israeli attacks on Gaza kill 25; warplanes bomb south Lebanon(11/19)

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