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南極上空のオゾンホールが大幅に縮小、過去5番目の小ささ

南極上空のオゾンホールが大幅に縮小、過去5番目の小ささ
X_NASA

アメリカのNASAと海洋大気庁(NOAA)の科学者が、新たな報告書を発表し、今年のオゾンホールが縮小していることが示された。

 

1992年以降で5番目に小さい

 

その報告書によれば、今年の南極上空におけるオゾンホールは、過去数年に比べて大幅に縮小し、1992年以降で5番目に小さい規模になる見込みだという。

 

2025年において、オゾンホールは9月初旬に1日当たりの面積として最大となり、883万平方マイルに達したそうだ。

 

しかしこれは、2006年に記録された史上最大のオゾンホールと比べて、約30%小さいものになるという。

 

オゾン層破壊物質の使用制限により回復

 

オゾン層は地球の日焼け止めとして機能し、人間や動物、植物を有害な紫外線から守っている。そしてオゾン層が減少すると、より多くの紫外線が地表に到達し、農作物の被害、皮膚癌、白内障など、健康や環境への悪影響のリスクが高まるという。

 

しかし過去何十年にもわたり、クロロフルオロカーボン(CFC:フロンガス)などのオゾン層破壊物質が、エアゾールスプレーや泡消火剤、エアコン、冷蔵庫などに広く使用され、地球のオゾン濃度を大幅に低下させてきた。

 

1992年に発効したモントリオール議定書により、オゾン層破壊物質の使用制限に向けた取り組みが進められ、安全な代替物質に置き換えることで徐々にオゾン層が回復し、今世紀後半には完全に回復する見込みとなっている。

 

NASAやNOAAの科学者たちも、最近の研究結果から、このような人間の取り組みが大きな効果を発揮しうることが明らかになったと強調した。(了)

 

出典元:ABC News:Ozone hole ranked as 5th smallest in more than 30 years, according to new research(11/25)

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