ブラジルの森林で、オレンジ色をした、小さなカエルの新種を発見

研究者により、ブラジルで非常に小さなカエル(toad:ヒキガエルなど)の新種が発見された。
「ブラキケファルス・ルライ」
その新種のカエルは、ブラジル大西洋岸南部、Serra do Quiriri山脈奥深くある、雲霧林の落ち葉の中で発見されたという。
このカエルは体長が14mm未満しかなく、鉛筆の先ほどの大きさで、体は鮮やかなオレンジ色で覆われているそうだ。
研究者たちは、このカエルを分析し、新種と断定。その後、ブラジルのルーラ大統領に敬意を表し、「Brachycephalus lulai(ブラキケファルス・ルライ)」と命名した。
骨格構造の調査とDNAの分析を実施
このカエルは通称「カボチャ・ヒキガエル」と呼ばれ、研究者によるとオスは体長が9~11mm、メスは11~14mmだったという。
また研究者たちは、この地域に生息する他のブラキケファルス属のカエルと異なる、独特な求愛の鳴き声によって、このカエルを特定したそうだ。
その後、CT-X線スキャンによる骨格構造の調査とDNA分析が行われ、このカエルが新種であることを確認。
さらにDNAサンプルを他の種のサンプルと比較した結果、このカエルが、Serra do Quiriri山脈に生息する2種に最も近縁であることが判明したという。

数十年にわたり新種の発見と分類
この地域は、限られた狭い森林にしか生息せず、絶滅の危機に瀕している、小さな固有種のカエルやヒキガエルの生息地として知られている。
そして研究者たちは数十年にわたり、ブラジル大西洋岸南部の森林をくまなく調査し、新種の発見と分類を行ってきたという。
最新の研究では、研究者たちが、印象的なオレンジ色の体と特徴的な緑と茶色のそばかすを持つ、小さなカエルも発見している。(了)
出典元:INDEPENDENT:Scientists discover orange toad species so tiny it can fit on pencil tip(12/16)

























