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南極にある氷河が予測よりも早く解けている!衛星画像の分析で明らかに

南極にある氷河が予測よりも早く解けている!衛星画像の分析で明らかに
Twitter/ESA EarthObservation

南極にある重要な氷河が、これまでにない速さで解け出していることが、複数の衛星の画像分析によって明らかにされた。

 

地球全体の海水面上昇をもたらす

 

その重要な氷河とは、南極大陸の西部にある「パイン・アイランド氷河」と隣接する「スウェイツ氷河」だ。

 

国際的な専門家チームによれば、「パイン・アイランド氷河」と「スウェイツ氷河」は南極大陸の中でももっともダイナミックな氷河で、それが解けると地球全体の海水面が約5%上昇するという。

 

またこれらの氷山が全て解けた場合、地球全体の海水面が3.3フィート(約1m)も上昇すると言われている。

 

このため2つの氷河の解ける予測は、暖かくなっている地球の海を理解する上で、重要なものとされてきた。

 

構造的なダメージを発見、亀裂を追跡

 

そして今回、研究者たちはESA(欧州宇宙機関)やNASA、アメリカ地質調査所、そして日本の光学センサー「ASTER(NASAの衛星に搭載)」などの、さまざまな衛星の画像データを分析。その結果、氷河の棚氷に構造的なダメージを受けた箇所を発見した。

 

オランダのデルフト工科大学の論文執筆者で、地質学者のStefLhermitte氏は、次のように語っている。

 

「氷河の棚氷の『せん断縁』に構造的損傷が見つかりました。ここでは、氷が動きの速いものから遅いものに移行します。大きなクレバス、裂け目、開いた割れ目は、棚氷がゆっくりと裂けていることを示しています。」

 

急速に薄くなり不安定になっている

 

さらに研究者はそこで広がりつつある亀裂を追跡し、どのように棚氷や氷山の地形が変化するのか、または氷の動く速度も測定したという。

 

そもそも氷河の弱い部分が破壊されると、この損傷は加速し、広がり、棚氷をさらに弱め、劣化を引き起こす。これにより棚氷が、さらに速く崩れ始める可能性が高くなるそうだ。

 

欧州宇宙機関「CryoSatミッション」の科学者、Mark Drinkwater氏は次のように語っている。

 

「西南極のかなりの量の氷河氷が、現在気候変動の影響を受けていることを私たちは知っています。実際、最近の研究では、この氷の24%が急速に薄くなり不安定であることがわかりました。これらの新しい結果は、この被害がどれほど急速に発生しているかを強調し、パイン・アイランドとスウェイツ氷河がかつてないほど脆弱であることを明らかにしています」(了)

 

出典元:MailOnline:Two of Antarctica’s most important glaciers which together cover area the size of Norway are crumbling faster than ever, satellite images reveal(9/29)

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