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ガザ地区でイスラエル軍が2人のパレスチナ人を殺害、停戦違反を繰り返す

ガザ地区でイスラエル軍が2人のパレスチナ人を殺害、停戦違反を繰り返す
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イスラエル軍は停戦違反を繰り返し続け、12月22日も、ガザ地区北部でパレスチナ人を殺害した。

 

ガザ市東部でイスラエル軍が発砲

 

パレスチナの通信社「Wafa」は12月22日、イスラエル軍がガザ市東部のシュジャイア地区で発砲し、2人が死亡したと報じた。

 

これにより、過去24時間にガザ地区で死亡したと報告されたパレスチナ人の数は、少なくとも12人となり、そのうち8人の遺体はガザ地区の瓦礫の中から回収されたという。

 

ガザ地区のメディア局は22日、イスラエルによる停戦の「深刻かつ組織的な違反」を非難。イスラエル側が停戦発効以来、875回も停戦に違反していると指摘した。

 

イスラエル軍は空爆と砲撃、パレスチナ人の家屋やその他の民間インフラの破壊、そしてパレスチナ人への発砲を繰り返しているという。

 

これにより10月10日に停戦が発効して以来、イスラエルによる攻撃で、少なくとも411人のパレスチナ人が死亡、1112人が負傷したそうだ。

 

支援物資の搬入も阻止

 

一方、ガザ地区のパレスチナ人の家族は、十分な食料、医薬品、避難所を含む人道支援物資の不足に苦しんでいる。

 

イスラエルは、国際法に基づき、ガザ地区に住むパレスチナ人のニーズに応える義務を負っているにも関わらず、国連やその他の人道支援団体によれば、イスラエルがガザ地区への支援物資の円滑な搬入を組織的に阻止しているという。

 

しかもここ数週間、ガザ地区を襲った一連の冬の嵐によって状況はさらに悪化しており、人権団体は、イスラエルがテント、毛布、その他の物資の搬入を拒否しているのは、ジェノサイド政策の一環であり、パレスチナ人の生命を脅かしていると主張している。

 

ガザ地区のメディア局は12月22日、10月の停戦発効以降、本来許可されるはずだった4万3800台のトラックのうち、実際にガザ地区に入ったのはわずか1万7819台だったと発表した。

 

これは1日平均わずか244台に相当し、停戦合意に基づき1日600台の搬入を認めた数を大きく下回っているという。

 

国連のアントニオ・グテーレス事務総長の報道官は12月22日、「避難所の資材を含む、ガザ地区への支援物資の搬入に関するあらゆる制限の解除」を改めて表明した。(了)

 

出典元:Aljazeera:Israel kills two Palestinians in Gaza City as ceasefire violations mount(12/22)

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