ウクライナ軍、激戦が続く東部のシベルスクから撤退

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ウクライナ軍は戦闘が続く、東部ドネツク州の町から撤退したことを明らかにした。
ロシア軍が人員面で大きな優位性
ウクライナ軍は12月23日、「兵士の命と部隊の戦闘能力を守るため」に、ドネツク州の町、シベルスク(Siversk)から撤退したと発表した。
その上で、ロシア軍が「人員面で大きな優位性を持っている」とも認めたという。
これによりロシア軍は、ウクライナ軍が掌握する最後の要衝、スロビャンスクとクラマトルスクへさらに接近したそうだ。
ロシア軍が全域で大規模空爆
またウクライナ側は、23日にもロシア軍の大規模な無人機とミサイル攻撃により、幼児を含む3人が死亡したと明らかにした。
ウクライナ空軍によると、ロシア軍は夜間にウクライナの複数の地域に向けて635機のドローンと38発のミサイルを発射したが、そのうち621発を撃墜したという。
この攻撃により、ウクライナ北部のジトーミル州で子供1人が死亡し、5人が負傷。キーウ州でも、住宅が狙われ、76歳の女性が死亡、3人が負傷した。
ウクライナ西部のフメリニツキー州でも、72歳の行政長官の死亡が確認されたという。
ロシア軍は以前、制圧したと主張
2週間前、ロシア軍は既にシベルスクの町を制圧したと報告していたが、ウクライナ側は当時これを否定していた。
シベルスクは数ヶ月にわたる激しい戦闘で、町として事実上壊滅状態にある。そしてロシア軍は現在、ドネツク州の約75%と、隣接するルハンスク州の約99%を支配しているという。
またアメリカとウクライナ、ロシアの当局者による個別会談を含む和平交渉が、週末も続いたが、進展は報告されていない。
アメリカはクリスマス休戦を提案したが、ロシアはこれを拒否したという。(了)
出典元:BBC:Ukraine loses embattled eastern town(12/23)

























