サンフランシスコで過去に起きた大地震、破壊された街の動画が痛ましい
アメリカというと地震の印象は薄いかもしれないが、過去には大規模な地震で大きな被害に見舞われていたのをご存知だろうか。
建物が倒壊、映像も撮影されていた
その地震が起きたのは100年以上も前の1906年4月18日午前5時12分頃(現地時間)、被害にあったのは太平洋に面した、カリフォルニア州のサンフランシスコの街とされている。
当時、地震の揺れは45秒から1分ほども続き、多くの建物が倒壊。火災も発生し3日間も燃え続け、430ブロック分が焼けたという。(揺れはその後も続いたとも考えられている)
被害の様子は地震が起きた後に撮影されており、その映像がYouTube上でも公開されている。それがこちら。
なお、下の動画は地震が起きる前の街の様子。比較してみると、いかに街が大きく破壊されたかが分かる。
揺れは隣接する州でも感じられた
この地震の原因はサンアンドレアス断層が大きく動いたこととされ、マグニチュードは7.9あったと考えられている。揺れは隣接するオレゴン州南部からロサンゼルス南部、さらにネバダ州の中央部でも感じられたという。
そのため今ではこの地震は「great quake」と呼ばれているそうだ。
当時は、この地震により約375人の命が奪われたと言われていたが、この数字は低く見積もられており、現在では700人から3000人が亡くなったと考えられている。
またこの時、サンフランシスコの人口は約41万人とされていたが、そのうち22万7000人から30万人が住む家を奪われたという。
このような状況下で治安の悪化が懸念されたのか、当時のサンフランシスコ市長は、略奪者がいた場合は、射殺するよう警察や州兵などに命令していたそうだ。
その後、サンフランシスコは復興を遂げ、今では全米で10番目に大きな都市へと成長した。(全米で12位の規模という見方も)
先日、大阪でも大きな地震があり、多くの方々が被害を受け、不安な夜を過ごされているが、一日も早く日常が取り戻せることを願う。(了)
出典元:USGS:The Great 1906 San Francisco Earthquake
参考:Wikipedia:1906 San Francisco earthquake
参考:MailOnline:Rare film uncovered at a flea market shows devastated San Francisco right after the 1906 Earthquake in its earliest days of rebuilding(6/15)