ヴィクトリア朝のエロチックな夜遊びガイドブックがオークションに
19世紀、ヴィクトリア王朝の時代に出版された、ロンドン売春街のガイドブックがオークションに出品された。
秘密の売春宿や女性をイラスト付きで紹介
「快楽を求める男性の、イラスト付きポケットブック 1850(The Man of Pleasure’s Illustrated Pocket-Book 1850)」と題されたそのミニブックには、当時の秘密の売春宿や、50人の女性がイラスト付きで紹介されている。
こういった類の本は、当時も持つことがはばかられたらしく、革製のケースが付いており、それを閉じると大判の財布に見えるようになっている。
書かれた内容には、あからさまな表現は見られず、乗馬用語や航海術の用語を代用して性的な行為をほのめかす程度にとどまっているそうだ。
貴重な歴史的資料でもあり、19世紀ロンドンのディープな風俗を知ることができるこのガイドブックは、今月12日に、英国のオークションハウス「Hansons」で競売にかけられる予定。予想落札価格は300〜500ポンド(約4万3000円〜約7万1000円)。
売春婦を一人ずつ掲載
オークションハウスが公開している、売春婦たちについての記述を少し紹介しよう。
例えば、ロンドン市内のホワイトチャペル地区にいるMiss. A. Parksという女性は、その時の「歌声」で知られている、と記載されている。「最高音を出す時は、舌と声を十分に使う」そう。
また、「彼女は称賛に値する技術と熟練度で自分のパートをこなす。その時彼女は、最も低いパートを選ぶ」とも書かれている。
ウェストミンスター・アデルフィ地区のジョージストリートにいるMiss Austinという女性は、ギリシャ神話に登場する青春の女神「へーべ(Hebe)」のような顔立ちで、フランス17世紀の貴婦人ランクロ(Ninion l’Enclos)と同じ肌の色をしていると記載されている。
他にも「王様にふさわしい軍艦」と謳われる、オックスフォードストリートのMiss Murrayや、「脚をフルに活用する」Miss Fowlerなどがいる。
オークションハウス「Hansons」で書籍を担当するJim Spencer氏によれば、初期のエロチックな出版物は英国内でも、国際的にも、非常に人気があるそうだ。(了)
出典元:Mail Online:’A little frigate fit for a king to board’: Erotic guide to Victorian London’s brothels and prostitutes disguised as a wallet goes on sale for £500(12/9)
出典元:Hansons