撃たれるために育てられたライオン、NGOが南アの農場から10頭を保護
南アフリカで、ハンターによって撃たれるために育てられた10頭のライオンが昨年、NGO団体によって保護された。
狭い囲いに閉じ込められていた
その団体とはドイツに拠点を置く「Wild@Life」。彼らはアフリカにおいて、密猟防止や人間と野生生物の紛争の緩和、法の執行、教育、野生生物の救助などに取り組んできたという。
そして2019年11月、南アフリカの農場を訪問。そこでハンターに銃で撃たせるために育てられてきたライオンが、光もなく草や木もない狭い囲いに閉じ込められている様子を目撃したそうだ。
その後、「Wild@Life」のメンバーは農場側に適切な書類を見せ、檻に閉じ込められた10頭のライオンを保護し、安全な場所へと運ぶことに成功した。
今では落ち着いた環境で暮らす
ライオンたちは劣悪な環境に閉じ込められ、ストレスレベルも高くなっていたため、鎮静剤を打つ必要があったという。
「Wild@Life」のメンバーは5000kmも移動して、10時間休みなく作業をし、10頭のライオンを全て無事にトレーラーに運びこみ、安心して暮らせる施設へ運んだそうだ。
現在、ライオンたちは樹木があり、落ち着いた環境の中で、皆一緒に暮らしているとか。
南アではビジネス、160軒以上も
このような農場では、客が容易に獲物を銃で殺せるように、ライオンたちをフェンスに囲まれた狭い囲いに閉じ込めているという。
しかもライオンには餌も与えられず、医療などの適切な措置も受けられず、ひどい衛生環境の中に置かれ続けているそうだ。
このようなハンティングは南アフリカで急速に成長しているビジネスで、裕福な外国のハンターが射殺するために、数千頭のライオンが160を超える農場で飼育されているという。(了)
出典元:MailOnline:Dramatic moment 10 lions bred to be shot by hunters were rescued from a squalid South African farm(9/15)
出典元:METRO:Moment emaciated lions bred to be shot by hunters are rescued(9/15)