「もはや降伏するしかない…」マリウポリで戦っていた英出身の兵士が家族に連絡
ロシア軍に包囲されているマリウポリで、イギリス出身のウクライナ軍兵士が、家族や友人に現在の苦況を語っていた。
ウクライナ軍の海兵隊員として戦う
その兵士とは、エイデン・アスリンさんだ。
彼はイングランド・ノッティンガムシャーの町、ニューアーク出身で、2018年にウクライナに移住後、ウクライナ軍の海兵隊員として活動してきたという。
そしてロシア軍の侵攻後、ここ数週間、アスリンさんの部隊は南東部の港湾都市・マリウポリを防衛してきたそうだ。
しかしその後、母親のアン・ウッドさんの元に、アスリンさんから電話がかかってきて、「戦うための武器が残っていない。包囲されたマリウポリで自分の部隊はロシア軍に降伏するしかない」と語ったという。
British #Ukraine Marine Aiden Aslin (AKA Cossack Gundî / Johnny) has had to surrender with his unit to Russian forces in Mariupol. They fought like hell for 48 days and have now run out of food and ammunition due to #Russia’s siege and destruction of the city. pic.twitter.com/RPYbXimRSi
— Jake Hanrahan (@Jake_Hanrahan) April 12, 2022
「部隊には食料も弾薬も物資もない」
また友人も電話で話したところ、アスリンさんは次のように語ったそうだ。
「部隊には食料も弾薬も物資もなく、降伏するしかない。脱出することができない。反撃もできない。だから、選択の余地はなかった」
Aiden will become a Prisoner of War of the Russians. His family agrees that this information should be shared far and wide, so please share. He is a friend and fellow East Midlands lad. He previously fought against ISIS in Syria with the YPG. pic.twitter.com/Fgjg2mB6lK
— Jake Hanrahan (@Jake_Hanrahan) April 12, 2022
母親のアン・ウッドさんは取材に対して、次のように語っている。
「私は息子を愛しています。彼は私のヒーローです。彼らは凄い戦いをしてくれました。でも、彼は大丈夫そうだった。ボリス(・ジョンソン)はプーチンを倒さなければなりません」
ロシア国防省のイーゴリ・コナシェンコフ報道官は以前、「西側がウクライナに送っている傭兵は、いずれも国際人道法に基づく戦闘員とは見なされず、捕虜の地位も享受しない」と述べていたという。
しかし、アスリンさんはウクライナ軍の海兵隊員であり、外国の傭兵ではない。報道によれば、彼はウクライナ軍に入隊して4年目だったという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Putin defends ‘noble’ invasion; alleged Mariupol chemical attack investigated – live(4/12)