スコットランドの沖合でフクロウを保護、海岸から160kmも離れていた!
イギリスのスコットランド沖合で、珍しくフクロウ(ミミズク)が保護され、その後動物保護センターへ送られた。
カモメに襲われていた
このフクロウは先々週、スコットランド北岸の沖合で、漁船「Benarkle II」の乗組員によって保護されたという。
当時、フクロウはカモメに襲われており、その後漁船に降り立ったそうだ。しかしその地点は、海岸から160km以上も離れた場所だったという。
このためフクロウは、通常のコースを外れてしまったと考えられている。
漁船での環境にもなじむ
「Benarkle II」の乗組員によると、当時フクロウは弱っていたが、細かく裂いたステーキを食べさせると、とても元気になったという。
またフクロウは漁船での新しい環境になじみ、操舵室での乗組員の出入りにも慣れ始め、乗組員がフクロウの羽を伸ばすために、外に出すことさえしていたそうだ。
港に戻ったフクロウは保護センター「Huntly Falconry Centre」に引き渡されたが、その際職員からは「陸地からこれほど遠く離れた場所にいたのは、非常に珍しい」と言われたという。
同センターのオーナーであるJohn Barrie氏は、次のように語っている。
「フクロウは旅で疲れているんです。船上で餌を与えていたので、ここでも同じように餌を与えます。(略)1週間か2週間ここにいて、それから野生に帰すつもりです」
この鳥は「ロングイヤーフクロウ」とされ、頭に大きな羽角が付いているが、これは耳ではなく、警戒しているときに大きく見せるためのものだと考えられている。(了)
出典元:BBC:Attacked owl rescued by fishing crew 100 miles out to sea(10/28)