【ウクライナ】激戦が続く東部の町、ソレダールに数百人の市民が取り残される
激しい戦闘が続くウクライナ東部、ドネツク州の町で、数百人の市民が逃げられず、取り残されているという。
559人の市民がソレダールから避難できず
ドネツク州にある塩鉱山の町、ソレダールではここ数日、ウクライナ軍とロシア軍(主にワグネル)により、激しい戦闘が繰り広げられてきた。
ドネツク州知事のパブロ・キリーレンコ氏は1月12日、ウクライナ国営テレビに対し、15人の子どもを含む559人の市民がソレダールに残っており、避難することができない状態だと語った。
民間軍事会社「ワグネル」はすでにソレダールの町を制圧したと主張しているが、ウクライナ側はそれを否定。ウクライナのハンナ・マリアー国防副大臣も、次のように語っている。
「ソレダール方面での戦闘は熾烈を極めている。(ロシア軍は)彼ら自身の死体の上を移動している。ロシアは自国民を数千人単位で殺戮に追いやっているが、我々は持ちこたえている」
#soledar #war_in_ukraine #RussianUkrainianWar #war Бої за Соледар тривають pic.twitter.com/Dy8ERCJasA
— Kostiantyn & Vlada Liberov (@Liberov) January 11, 2023
ベラルーシからのミサイル攻撃に警戒
またウクライナ側は、隣国ベラルーシからのミサイル攻撃の脅威を警戒しているという。
ウクライナ空軍司令部のスポークスマンであるユーリイ・イナット氏は、最近のウクライナへのミサイル攻撃は、主にロシアまたは占領地から行われていると主張。しかし同時に、ベラルーシからのミサイル攻撃の可能性について警告し、次のように述べている。
「ベラルーシの領土は、ロシア軍によって常に使用されており、特定の作戦を行うため、ロシア航空宇宙軍の航空群や、レーダー支援を行う特殊目的機を配備している。したがって、脅威は常に残っている。」
イナット氏によれば、そもそもロシアによるウクライナ侵攻の際、弾道ミサイルのほとんどがベラルーシ領内から発射されたという。
一方、ロシア軍とベラルーシ軍は、共同軍事グループ編成を強化し、来週月曜日(1月16日)からベラルーシ国内で合同航空訓練を行う予定とされている。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Kyiv warns of threat of missile attacks from Belarus – as it happened(1/12)