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イスラエル軍がガザ地区の難民キャンプを空爆、50人以上が死亡

イスラエル軍がガザ地区の難民キャンプを空爆、50人以上が死亡
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イスラエル軍がガザ地区北部にある難民キャンプを空爆し、多くの人々が死傷した。

 

F-16戦闘機からミサイルを発射

 

イスラエル軍は10月31日、ガザ市郊外にあるジャバリア難民キャンプを空爆、集合住宅が破壊され、少なくとも50人以上のパレスチナ人が死亡し、約150人が負傷したという。

 

目撃者のモハマド・イブラヒムさんは当時、ジャバリア難民キャンプ内のアル・ヤファウィヤ地区で、パンを買うために並んでいたそうだ。その時、F-16戦闘機から7~8発のミサイルが発射されるのを見たと語っている。

 

そして空爆後、地面には7、8個の巨大な穴が開き、そこには殺された人々と体の一部がいたるところあったという。

 

イスラエル軍も難民キャンプへの攻撃を認める

 

イスラエル軍の報道官も、難民キャンプへの空爆を認めており、この攻撃で「ハマス」の指揮官の1人であるイブラヒム・ビアリ氏を殺害したと明らかにした。

 

空爆では、ビアリ氏のいた建物が標的になっていたため、攻撃により建物の崩壊につながったとの見方を示した。

 

またイスラエル軍はガザ市周辺で、「ハマス」の戦闘員と交戦。イスラエル軍の戦車と歩兵がトンネルの入口と、ロケット発射地点を標的にし、「ハマス」の戦闘員は機関銃やロケット弾で応戦したという。

 

イスラエル軍は10月30日以降、「ハマス」側の軍事施設など300の標的を攻撃。「ハマス」のベイト・ラヒヤ大隊(Beit Lahiya battalion)の司令官、ニサム・アブ・アジナ氏を含む多数の戦闘員を殺害したと明らかにした。

 

ボリビアがイスラエルと国交断絶

 

南米のボリビア政府は10月31日、ガザ地区で行われている戦争犯罪と人権侵害の疑いを受けて、イスラエルとの国交を断絶すると発表した。

 

ボリビアのマリア・ネラ・プラダ大統領府大臣は10月31日、記者会見でイスラエルとの関係を断つと発表。「私たちはこれまでに数千人の民間人の命を奪い、パレスチナ人の強制移住を引き起こしたガザ地区への攻撃の停止を要求する」と述べた。

 

ボリビアのエボ・モラレス前大統領も10月初め、SNSでイスラエルを「テロ国家」と呼び、ネタニヤフ首相とその「共犯者」を大量虐殺と戦争犯罪で国際刑事裁判所に告発するよう主張していた。

 

南米コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領も最近、イスラエルの行動をアドルフ・ヒトラーのナチスに例えたという。

 

女性たちが麻酔もなしに出産

 

国際慈善団体「アクションエイド」は、ガザ地区への激しい砲撃のさなか、パレスチナ人の女性たちが麻酔なしで帝王切開を受け、鎮痛剤も使われずに出産することを強いられていると警告した。

 

また「アクションエイド」は声明で、「清潔な水の不足が、生活環境の深刻な悪化に加え、病気の増加や衛生状態の悪化の一因となっている点を、非常に懸念している」と述べた。

 

そんな中、ガザ地区で負傷した数多くの人々が、エジプトの病院で治療を受けられるようにするため、11月1日にラファ国境検問所が開放される予定だと報じられている。

 

ガザ地区の越境・国境総局も、重傷を負った81人のパレスチナ人が治療を受けるために、エジプトに入国すると発表した。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: IDF confirms Israel carried out airstrike on Gaza refugee camp, saying it killed top Hamas commander(10/31)

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