インドネシアで普通に売られている液体窒素入りお菓子が、子供に危険
インドネシアの路上で販売されているお菓子を食べた数人の子供が、胃に凍傷を負ったそうだ。カップに入ったそのお菓子には、液体窒素がたっぷり注がれている。
砂糖菓子の液体窒素がけ
インドネシア語で「chiki ngebul」と呼ばれるそのお菓子は、カラフルな砂糖菓子に液体窒素がかかったもの。液体窒素から発散する白い霧に包まれており、食べている人は口から白い息を吐くので、「竜の息」とも呼ばれている。
液体窒素は、窒素が冷却されて液状になったもの。温度は大体マイナス196度以下で、生体組織に付着すると容易に凍傷を引き起こす(Wikipedia)。こんなものが、インドネシアでは普通に売られているのだから驚きだ。
YouTubeを探すと、路上の屋台の動画が見つかる。売り子は断熱コンテナに入った液体窒素を砂糖菓子に注ぎ、よく混ぜてからカップに小分けして売っている。また、食べている子供の口からは、確かに「竜の息」が出ている。
20人以上の子供が胃に凍傷
砂糖菓子に着いた液体窒素が蒸発してから食べれば問題ないのだが、液状のまま飲み込んでしまうと危険なのだそう。最近インドネシアでは、20人以上の子供がこれを食べた後、胃に凍傷を負ったと報じられている。(ただし、chiki ngebulと凍傷の直接の因果関係は証明されていない)
今、TikTokでchiki ngebulがトレンドになっており、子供たちはその影響を受けたようだ。
chiki ngebulは何年もの間、販売されてきたポピュラーなお菓子だが、インドネシア·西ジャワ州では最近販売禁止となった。
オーストラリア·グリフィス大学で教えるインドネシア人ドクター、Dicky Budiman教授によれば、液体窒素は胃などに凍傷を負わせるだけでなく、穴を開けてしまう可能性もあるとのこと。(了)
出典元:Odditycentral:Popular Liquid Nitrogen-Infused Snacks Allegedly Cause Stomach Burns(1/23)