ローマの「トレビの泉」が黒く染まる、気候変動の抗議活動で
イタリア・ローマにある「トレビの泉」で、気候変動活動家らの抗議活動が行われた。
炭を注ぎ、泉を黒く染める
5月21日、気候変動に抗議する活動家7人が、ローマにある「トレビの泉」に入り、水で溶かした炭を注ぎ、泉を黒く染めたという。
この活動家らは「Ultima Generazione(最後の世代)」と呼ばれるグループに属し、「私たちは化石(燃料)にお金を払わない」と書かれた横断幕を掲げたそうだ。
さらに彼らは「私たちの国は死につつある」と叫んだと言われている。
その後、警察官は泉の中に入り、活動家たちを連行。抗議の様子は、多くの観光客によって撮影されたという。それがこちら。
Blitz di Ultima Generazione a #Roma: gettato un liquido nero, carbone vegetale, nella Fontana di #Trevi.
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— Ultimora.net – BREAKING NEWS (@ultimoranet) May 21, 2023
「不条理な攻撃はもうたくさん」
「Ultima Generazione」は声明で、化石燃料への公的補助金の廃止を求めたという。
また彼らは、ここ数日、イタリア北部で起きた大洪水に言及し、イタリアでは4軒に1軒が洪水の危険にさらされていると指摘したそうだ。
しかしローマ市長のRoberto Gualtieri氏は、イタリアで芸術作品を標的とした一連の抗議行動を非難。
「私たちの芸術的遺産に対する、不条理な攻撃はもうたくさんだ」とツイートした。
「トレビの泉」は、18世紀に建てられ、観光客がコインを投げ入れて、いつかローマに戻ってこられるように祈る習慣があるという。(了)
出典元:The Guardian:Rome climate protesters turn Trevi fountain water black(5/21)