航空会社が車椅子を紛失か?体の不自由な青年や家族も困惑
イギリスの格安航空会社「イージージェット」が車椅子が紛失し、持ち主の青年や家族が大変困る事態となった。
スコットランドからパリへのフライトで
その青年とは、マイケル・クロークさん(17)だ。車椅子で暮らしている彼は6月27日、スコットランドのエジンバラからフランス・パリへ向かう「イージージェット」の旅客機に家族と共に乗り込んだという。
搭乗の際、所有していた車椅子を預けたのだが、パリに着いてから「車椅子が見つからない」と、航空会社から告げられたそうだ。
「イージージェット」側は車椅子を見つけるために「可能な限り努力している」と述べ、謝罪したが、結局マイケルさんの家族は、7つの団体を試し、やっと4日目にして車椅子を借りることができたという。
Good morning @easyJet @easyJet_press
Day 3 of our stay in Paris without our wheelchair that you lost. We’ve still heard NOTHING from you, do you care at all?
Pic of Michael in a borrowed chair at museum. But outside it’s hot & hard for him to walk. WHERE IS OUR WHEELCHAIR?? pic.twitter.com/nVkaVV6wi4
— Gillian Cloke 💙 (@gillcloke) June 29, 2023
「計画が完全に狂ってしまう」
マイケルさんは、重度の疲労を引き起こす心臓病のため、車椅子が必要だとされている。
エジンバラの書籍編集者である母親のジリアンさんによれば、エジンバラ空港で車椅子を荷物として預けたが、フランスに着陸しても出てこなかったという。
Day 4 of our saga. Not our chair in pic – but at 7th attempt we at least managed to hire one! So today was easier. And yes EasyJet now messaging and calling. (Haven’t found our chair – yet.) Thanks to all for your ongoing support, without which etc. etc. #Rightsonflights pic.twitter.com/PeytuyP3hJ
— Gillian Cloke 💙 (@gillcloke) June 30, 2023
またジリアンさんは、車椅子の紛失が一家のフランス訪問に「大きな影響」を及ぼしているとし、次のように語っている。
「身体の不自由な人と休暇を過ごすには、多くの計画が必要です。重要な道具を紛失したことで、私たちの計画は完全に狂ってしまいました」
しかも「イージージェット」の自動案内システムは、車椅子ではなく、手荷物をなくした人用に設定されていたため、会社に助けを求めるのに苦労したそうだ。
「イージージェット」の広報担当者は「ご家族は一時的に代わりの車椅子を使用しているとのことで、火曜日から連絡を取り合い、マイケルさんの健康状態を確認し、どのように支援できるかを検討しています」と述べている。(了)
出典元:BBC:Disabled teen’s wheelchair lost on Edinburgh to Paris flight(7/1)