気候変動活動家が、ブランデンブルク門に塗料を吹き付ける【ドイツ】
気候変動活動家のグループにより、ドイツのベルリンにあるブランデンブルク門に、ペンキが吹き付けられた
6本すべての柱にペンキ
ドイツの気候変動活動家らのグループ「ラスト・ジェネレーション」のメンバーは9月17日、ペンキの入った消火器を使い、ブランデンブルク門の6本すべての柱を、黄色やオレンジ色に染めたという。
「ラスト・ジェネレーション」はドイツ政府に対し、「2030年までにすべての化石燃料の使用を中止させること」や「排出量をより早く削減するために、高速道路での制限速度を時速100キロにするなどの短期的な対策をとること」を求めている。
彼らは声明で「抗議を明確にさせる。今こそ政治を変えるべきだ!化石燃料から離れ、公正な方向へ」と述べたという。
Fourteen climate activists were detained after using fire extinguishers to spray orange paint on the columns of Berlin’s landmark Brandenburg Gate. The demonstrators are demanding the German government do more to move away from fossil fuels. https://t.co/0Lb3PevyIq pic.twitter.com/n5bSEVUbmF
— ABC News (@ABC) September 17, 2023
警察が14人の活動家を拘束
その後、警察はブランデンブルク門を閉鎖。「ラスト・ジェネレーション」に所属する14人の活動家を拘束した。
このグループは、以前から交通を遮断させるために、メンバーが道路に自らを接着させるなどして、抗議活動を行ってきたという。
ベルリン市長のカイ・ヴェグナー氏は、彼らの戦術は合法的な抗議活動を超えているとし、グループの行動を非難。ドイツのメディアに対し、次のように述べた。
「これらの行動によって、このグループは、歴史的なブランデンブルク門を傷つけているだけでなく、我々の時代と未来の重要な問題についての自由な言論も傷つけているのです」
スウェーデンでも航空機に赤いペンキ
一方、スウェーデンでも17日、主に国内線を運航するストックホルムのブロマ空港に、気候変動活動家が侵入したという。
活動家らは、航空機1機に赤いペンキを吹きかけたため、その後警察により妨害行為の疑いで17人が拘束されたそうだ。
その後、気候変動活動家らは、この行動がプライベートジェット機の禁止を求める世界的抗議活動の一環であると発表している。(了)
出典元:ABC News:Climate activists spray Berlin’s Brandenburg Gate with orange paint(9/17)