日本の高齢アイドルグループ「爺POP」が海外で話題、メンバーは65~87才
メンバーの平均年齢が64.7才という高齢アイドルグループ。日本のメディアにはほとんど取り上げられていないが、シンガポール最大の新聞「The Straits Times」やアジア系アメリカ人向けの著名メディア「Next Shark」、アメリカのアングラ系メディア「OddityCentral」といった海外メディアで、最近話題になっている。
The Straits Times紙がリーダーに取材
今から7年前に結成された「爺POP」は、5人編成のグループ。現在の年齢は65~87才。完全なプロではなく、全員が農業や漁業を営んでいる。メンバーの一人、最高齢の山田英忠さんは今でもフルマラソンを走っているそうだ。
2016年にはユニバーサル ミュージックジャパンと契約し、2曲のシングル(デジタル版)をリリース。その後は新型コロナの流行で活動を休止していたが、再び日本各地でコンサート活動を開始しているとのこと。
リーダーの谷岡さんは、The Straits Times紙の取材を受けてこう話す。
「老人だと見られたり、老人として扱われたりしたくはありません。私たちは高齢だからこそ、過去の経験を活かして、新しいことに挑戦していけるんです。何もしないで年をとって行くのではなく」(英文からの和訳)
日本の高齢化を象徴しているのか
海外メディアは、高齢化が進む日本の人口と結びつけてこの「爺POP」を紹介している。
OddityCentralは、このバンドが「デビュー以来、急速に高齢化している日本の人たちに、ポジティブなエネルギーを与え続けている」と書く。
The Straits TimesとNext Sharkは、人口の10人に1人が年齢80才以上という日本の高齢化の現状に触れている。(了)
出典元:The Straits Times:Ageing Asia: In Japan, you’re never too old to start a boy band(9/27)
出典元:NEXT SHARK:Meet the Japanese pop ‘boy’ band consisting of men all over the age of 65(9/25)
出典元:Odditycentral:Old Kids on the Block – Members of Japan’s Geriatric Boyband Are All Over 65 Years Old(9/29)