野生のコアラがタイヤの裏側にしがみついたまま16キロも移動、無事救助される
オーストラリアで車のタイヤの軸につかまっていたコアラが、救助されたとして話題となっている。
タイヤの車軸にしがみつき鳴いていた
そんな野生のコアラが見つかったのは先々週のこと、場所は南部のアデレードという街とされている。
運転していた人によれば当時はすでに16kmを移動しており、その後車を街の近くにある丘に停車させたという。
そしてエンジンを止めた時、運転手は動物の鳴き声を聞いたそうだ。
しかもその声は何かを訴えるようにも聞こえたため、運転手は車を降りてタイヤを点検。
するとタイヤの裏側の車軸部分に野生のコアラがしがみついた状態でいるのを発見したという。
「毛が焦げたような臭いが…」
やがて、通報を受けた動物保護団体のボランティアが現場に急行。コアラをタイヤの裏側から取り出して、救出することに成功した。
救助したJane Bristerさんは取材に対し「その時、私は毛が焦げるような臭いを感じました」と語っている。
その後、コアラは一旦施設に収容され、食事も与えられてゆっくり休息。再び元気を取り戻した後に、森へと返されたそうだ。
野生のコアラは非常に傷つきやすい弱い存在で、オーストラリアではこれまでも大切に保護してきたが、今では10万匹しか残っていないという。(了)
出典元:BBC:Koala survives 16km ride on car axle in Adelaide, Australia(9/16)