フェンディ×ヴェルサーチの初コラボコレクションにインスリンポンプをつけたモデルが登場
ミラノで開催された2022年春夏コレクション。最終日を飾ったのが、フェンディとヴェルサーチの初コラボ「フェンダーチェ」だ。90年代の伝説的トップモデルが多数登場したことでも注目を集めたこのショーに、インスリンポンプを装着したモデルが登場した。
1型糖尿病と共に生きる19歳のモデル
そのモデルとは、ライラ・モスさん。90年代にトップモデルとして活躍した、ケイト・モスさんの娘だ。
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彼女は1型糖尿病と共に生きている。2型糖尿病と同様に、インスリンの働きが悪くなることで、血糖値が上昇してしまう病気だ。生活習慣が原因で発症する2型糖尿病とは異なり、若い年齢を中心に発症し、原因も治療方法も異なる。
健康な人であれば、常に少量のインスリンがすい臓から分泌されている。インスリンポンプは、装着することですい臓の代わりを務めてくれる医療機器だ。
堂々とした姿に称賛の声
ライラ・モスさんのランウェイでの姿はこちらだ。
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左太ももの上部についている白いものがインスリンポンプだ。9月27日に、ライラさんはこの画像を自身のInstagramに投稿。1週間ほどで5万件を超える「いいね」がつけられた。
また、「かっこいい。誇りに思うよ」「胸を張って、インスリンポンプを付けてくれてありがとう」「1型糖尿病を患っている11歳の娘に見せるわ」「あなたのポンプとお手本ぶりを愛しています」「全ての1型糖尿病のコミュニティが称えているよ」など、数々の称賛の声が寄せられている。
コレクションは動画でも公開されている。90年代の伝説的なトップモデルも登場したこのショーでは、母親のケイト・モスさんも登場(6分15秒ごろ)する。
この日がランウェイデビューとなったライラ・モスさん。彼女の活躍は、これからも多くの人を勇気づけそうだ。(了)
参考:国立国際医療研究センター難病情報センター「1型糖尿病とは」
参考:VERSACE「2022年春夏ランウェイ コレクション」