クマのプーさんが殺人鬼になった!ホラー映画『プーさん:血と蜂蜜』予想外の人気
抱きしめたくなるような可愛らしさがウリの、クマのプーさん。それを凶悪な悪役に仕立てた映画がある。ジョークではなく、本物の映画だ。すでにメキシコで上映され、今月中旬にはアメリカでも公開される。
プーさんファンが激怒した
映画の題名は『Winnie-the-Pooh: Blood and Honey(クマのプーさん:血と蜂蜜)』。昨年に制作が発表され、邪悪なプーさんとピグレット(プーさんの仲間の子ブタ)をフィーチャーしたプロモーション映像が公開された。これには、本家クマのプーさんを愛する人たちが驚いた。
Hold on to your honey pots because we’re dripping – I mean dropping – the first official clip from #WinnieThePoohBloodandHoney 🔪🩸🍯. Grab your tickets now. #fyp #horror #horrormovie #movie pic.twitter.com/GQmGGmcNFW
— Winnie-the-Pooh: Blood and Honey (@poohbandh) February 3, 2023
「制作中止の請願が複数ありました。殺すぞ、という脅しもありました。警察を呼ぶぞ、と言う人たちもいました」こう話すのは、監督のRhys Frake-Waterfield氏(31才)だ。
しかし、こうした反対の声にもかかわらず、制作は完了。まずメキシコで封切りされ、2週間で100万ドル(1億3000万円)近くの収益をあげた。そして、今月中旬にはアメリカでも公開される。これから先、映画史上最高ランクの収益率になりそうだ、と海外メディアは報じている。
この映画は25万ドル(約3300万円)という低予算で作られた。当初は「限られた地域の小劇場で上映できれば上出来」とFrake-Waterfield監督は考えていたそうだ。しかしアメリカのメジャーな映画館で上映されるという意外な結果に。
「元々のアイディアが良かった。私はそれを信じていた。他の人たちはそう思わなかったが、実際には今、とてもうまく行っている」と監督は言う。
野生に戻ったプーさん
この映画の大筋は次のようなものーーまず、プーさんたちと親友だったクリストファー·ロビン少年が大人になり、プーさんとピグレットを見捨てて去ってしまう。そのことに怒った2匹は野生化して凶暴になり、血に飢えた殺人鬼となる。
メキシコシティでの上映では、「ひどい映画だ」と言って退場した観客もいたそうだが、全体として人気は高まるばかり。Frake-Waterfield監督には、バンビやピーターパンのホラー版を作らないかというオファーも舞い込んでいるそうだ。(了)
出典元:NDTV:Winnie-The-Pooh’s Terrifying Makeover In Viral Slasher Film(2/10)
出典元:AV CLUB:Winnie The Pooh: Blood and Honey shall beget an entire twisted childhood cinematic universe(2/10)