S・キューブリック監督ゆかりの品がオークションに登場、未公開フィルムも
映画『2001年宇宙の旅』や『時計じかけのオレンジ』などの名作を手がけた故・スタンリー・キューブリック監督。
彼にゆかりのある品々が先日、オークションにかけられ注目を集めた。
実際に映画で使われたものを出品
主催したのはイタリアの競売会社「Bolaffi」。彼らは3月27日に北部トリノで、このオークションを開催した。
ゆかりの品々を出品したのは以前、キューブリック監督の助手を務めていたEmilio D’Alessandroさん。彼はキューブリック映画に関する、通常なら入手困難なものを多く所有していたという。
実際、出品されたものの中には『シャイニング』や『時計じかけのオレンジ』、『アイズ・ワイド・シャット』で実際に使われたアイテムも含まれていたそうだ。
カットされた未公開フィルムも出品
特に注目されたのが『シャイニング』の撮影で、俳優のジャック・ニコルソン氏が着ていたジャケット。これは最終的には250万円もの値がついたという。
また驚くのは映画のフィルムそのものも出品されたこと。中には『シャイニング』でカットされたフィルムもあり、その映像はこれまで一度も公開されていないそうだ。
これらの幻のカットはキューブリック監督からD’Alessandroさんに渡されたもので、常に編集が済むと残りのフィルムは燃やされていたため、非常にレアなものと考えられているとか。
このカットは最終的には85万円の値が付いたが、他にも映画のセットや小道具の一部、さらに宣伝用の写真やポスターなども出品されており、いずれも高額で落札されたという。
すでにオークションは終了しているが、今回の落札総額は1200万円にも上ったそうだ。
映画ファンなら欲しくなるものばかりだが、貴重なアイテムを入手できた人はきっと喜んでいるに違いない。(了)
出典元:Comicbook:Auction Offers Original Items From Stanley Kubrick Films, Including ‘The Shining’ Jacket(3/21)
出典元:AFP:Stanley Kubrick auction in Italy fetches 90,000 euros(3/28)