全員ピンクのウィッグを着用!小学校での奇妙な光景に隠された想いとは


5月15日、米マサチューセッツ州にあるウォレン小学校では、多くの児童や職員がピンクのウィッグをかぶって学校にやってきた。

 

その日、ウォレン小学校では何が起こっていたのだろうか。

 

脱毛症の女の子

 

1年生のEllie Athertonちゃんは、ピンクが大好きな女の子だ。ごく普通に暮らしてきた彼女に異変が起こったのは、昨年の秋のこと。お母さんがEllieちゃんの円形脱毛症に気が付いた。

 

円形脱毛症というとストレスが原因というイメージがあるが、免疫異常によって起こるもの。その仕組みは2016年3月1日付の日本経済新聞の記事「突然現れて驚く円形脱毛症 免疫異常が原因」では、こう説明されている。

病原体などから身を守る免疫が自分自身を攻撃してしまう円形脱毛症では、免疫細胞のTリンパ球が頭皮の下にある毛根を異物と見なして攻撃する。この結果、毛根の周りで炎症が起きて毛が抜ける。新しい毛も眠ったような状態になり生えてこない。

Ellieちゃんの髪の毛は抜け続け、4月に入ったころにはほとんど無くなってしまっていた。

 

ウィッグで生活することを決意

 

Ellieちゃんは残りの毛を剃り落とし、ウィッグで生活をすることを決意。それを聞いたウォレン小学校の職員は、「それならみんなでピンクのウィッグをつけよう!」と提案し、こんな光景が実現したのだ。

 

 

最初にバスから降りてきたのがEllieちゃん。彼女が最初に駆け寄った大人の女性が、Ellieちゃんのお母さんだ。

 

ピンクのウィッグをつけることで、Ellieちゃんを応援している人がたくさんいることを伝えたかったのだという。中には髪の毛をピンクに着色して投稿してきた男の子もいるそうだ。

 

周りの人々の気持ちはEllieちゃんに伝わったのだろうか。その答えは、Ellieちゃんやお友達の表情を見ればあきらかだろう。

 

数々の反応が寄せられた

 

この出来事にTwitter上では「いい話だ」「なんて素敵な応援なんだ」「心が温かくなった」「いじめではなく応援を受けてよかった」などの声が上がっている。

 

また、子どもの頃に脱毛症を経験したという人からは「これが20年前にもあればよかったんですが。私も脱毛症でした。例えば髪の毛のこととか、自分の力ではどうしようもないことを言われると、本当に傷つくってことを、多くの人は知りませんから」というリプライもあった。

 

 

1年生の女の子にとって、ウィッグをつけて学校に行くのは勇気がいることに違いない。でもきっとこれからも、笑顔で登校できるはずだ。(了)

 

出展元:WCVB5:Children, teachers wear pink wigs to support classmate(5/15)
出展元:ABC News:Twitter Post (5/17)