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カリフォルニア州の山火事で取り残された犬たち、男性が2.4kmを走り保護

カリフォルニア州の山火事で取り残された犬たち、男性が2.4kmを走り保護
Facebook/Butte County Sheriff

アメリカのカリフォルニア州で大規模な山林火災があり、車に残されていた多くの犬たちが、ある男性に救助された。

 

飼い主の車が避難中に故障

 

その人物とは、カリフォルニア州、Butte郡保安官事務所のレスキューチームに所属する、トレバー・スカッグスさんだ。

 

カリフォルニア州北部、サクラメントの北にある町、キャンベルビル付近では先日から山火事が発生。7月24日にはある人物が、飼っている犬たちを車に乗せて、避難しようとしていたという。

 

しかし途中で、車が故障。飼い主は仕方なく、犬を残してその場から避難したそうだ。

 

Facebook/Butte County Sheriff

ヘリで付近に着陸、走って現場へ到着

 

飼い主は安全な場所へ避難した後、警察に車の場所を教えたが、火災が急速に拡大し、すぐに対応できなかったという。

 

しかしトレバー・スカッグスさんは7月27日、ヘリコプターに乗り込み、車が残された場所の付近まで運ばれたそうだ。

 

さらにスカッグスさんは、ヘリの着陸地点から約2.4kmも走って、車に到着。そこにいた犬たちに水やエサを与え、彼らを再びヘリコプターのもとへと運んだ。

 

結局、1匹のオスの成犬は生き延びることはできなかったが、スカッグスさんは1匹の成犬と4匹の子犬を救出したという。

 

その後、犬たちはチコ空港まで飛行機で運ばれ、現在は地元の動物救助団体である「ノースバレー動物災害グループ」の保護下にある。

 

Facebook/Butte County Sheriff
Facebook/Butte County Sheriff

他にも数多くの動物を保護

 

この山林火災は、カリフォルニア州史上6番目に大きな火災となり、100以上の建物が焼失。これまでに2つの郡にまたがる8000人以上の住民が、避難を余儀なくされている。

 

また「ノースバレー動物災害グループ」によれば、山林火災が発生して以来、牛や馬など60頭以上の大型動物と、主にペットである80匹以上の小動物を保護したという。(了)

 

出典元:BBC:Rescuer runs to save dogs trapped in huge California wildfire(7/29)

出典元:ABC7:Crews work to save displaced families, pets amidst 368,000-acre Park Fire(7/29)

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