【ウィンブルドン】男子選手が試合を中断、具合の悪くなった観客に水を提供

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イギリスで行われているテニスのウィンブルドン選手権で、男子シングルスの選手が、試合の中断を申し出た。
具合の悪くなった観客に気づく
その選手とは、スペイン出身のカルロス・アルカラス選手だ。彼は昨年のウィンブルドン大会で、ノバク・ジョコビッチ選手を下し、2年連続で優勝を果たした。
アルカラス選手は6月30日に行われた試合で、イタリアのフォニーニ選手と対戦中、スタンドにいた観客が、気分が悪くなったことに気づいたという。
そこで心配になったアルカラス選手は、対戦相手と審判のJames Keothavong氏に試合を中断するよう要請。審判は警備員と医療スタッフが、観客への対応を行う間、試合を中断すると宣言した。
冷たい水のボトルを差し出す
またこの時、アルカラス選手は、一旦自分の席まで戻って行き、冷えたウォーターボトルを手に取り、それを警備員に渡して、観客に届けたという。
そして医療スタッフが約15分間、気分の悪くなった観客の介助をしている間、両選手はコート脇で待機したそうだ。
その後、観客は客席から施設内に誘導され、その時には会場で拍手が沸き起こったという。
試合は結局、セットカウント「7-5」「6-7(5-7)」「7-5」「2-6」「6-1」で、アルカラス選手が勝利を収めた。
ウィンブルドンの大会は今回、記録的な猛暑の開幕日を迎え、選手と観客は焼けつくような暑さに耐えなければならなかったという。
午後4時までに会場の気温は32.3℃に達し、開幕時のこれまでの記録である2001年の29.3℃を上回ったそうだ。(了)
出典元:METRO:Carlos Alcaraz stops Wimbledon match to help fan after ‘incident’ on Centre Court(6/30)