米で給食代の未払いを知った男性、その全額を支払い話題に
米国で給食代の未払いを知った男性がその全額を支払い、子供たちが再び給食を食べられるようになったとして注目を集めている。
きっかけはFacebookの投稿だった
給食代の未払いを知り、その負債額の全額を支払ったとして話題になっているのは、米国フロリダ州南東部の町、ジュピター在住で不動産業会社に勤めるAndrew Levyさん。
事の発端は、Facebookの投稿だ。
Facebookのグループ「Jupiter Mamas」の管理人を務めるAngie Vyas-Knightさんが、ジュピターにおける9つの学校で給食代の負債額が944.34ドル(約10万2000円)にも上ることを投稿。
Knightさんは、給食代を払えないがために十分な昼食を食べることが出来ない生徒がいる現状についてニュースで知り、危機感を覚え同町の現状について教育委員会に問い合わせをしたのだという。
結果944.34ドルという巨額の負債があることを知り、危機感を共有するためFacebookに投稿をしたとしている。
その投稿を見たのがLevyさんだった。
「そんなのはおかしいと思ったんです。食べ物は考えるべきことではない。子供は空腹を覚えるべきではないんです」と語るLevyさん。
投稿を見た後、Levyさんは負債額944.34ドル全額を支払ったという。
広がりつつある支援の輪
しかしLevyさんは、負債額の全額を支払うだけではまだ足りないと考えているようだ。
負債額全額を支払った後、Levyさん自身もこれについてFacebookに投稿。
さらに「各方面から資金を集めるため、“GoFundMe(米国発のクラウドファンディングサイト)”に投稿するか、資金集めのためのサイトを作成しようと考えています。給食代の負債額が決して累積することがなければ、子供たちが温かい食事について気をもんだり、その両親が請求書の支払いを気に病んだりすることはありません」とコメント。
その後実際にGoFundMeでのページを立ち上げており、既に1500ドル(約16万円)もの寄付金を獲得している。
またFacebookにおいても、既に200人以上もの人がLevyさんの活動を支援したいと表明しているという。
一方、今回Levyさんが支払った負債額は、彼が暮らす町ジュピターに位置する9つの学校が抱えていた額のみ。
しかしこれらの学校を含むパームビーチ郡の学区全体では約18万人もの生徒を抱えており、その給食代の負債額総額は約5万ドル(約540万円)も累積しているという。
Levyさんの活動が本格的に普及し、この膨大な負債額が完済される日が訪れることを願うばかりだ。(了)
出典:CNN:A man saw a list of his town’s school lunch debt. So he paid the entire bill(10/15)
出典:Fox News:Florida man pays off school lunch debt for entire town: ‘Children shouldn’t learn hungry’(10/16)
出典:HuffPost:Florida Man Forks Over $944 To Pay Off Town’s School Lunch Debt(10/15)
出典:GoFundMe:A Child Can’t Learn Hungry